カゲロウプロジェクト、俺らの青春

八月の十五日が過ぎましたね。一日遅れになってしまいましたが…
八月十五日と聞いて、古のオタクたちが真っ先に思い浮かぶのは
『カゲプロ』
ではないでしょうか？(主語が大きいよ)
そう思ってしまうのはやはり、カゲプロ…カゲロウプロジェクトに己がどれだけ青春を注いだか！と言っても過言ではないからだと思います。
カゲプロに出会ったのは、確か小学校三年生くらいの頃。当時はニコニコ動画の全盛期で、ニコ動に入り浸っていました。そんな時に、ニコ動仲間の同級生A子ちゃんから勧められたボカロ曲がありました。
…そう、それが！『カゲロウデイズ』です！
あの時の衝撃は忘れられません。衝撃的な歌詞、ノスタルジックな夏の情景、少年少女のひと夏の思い出…あまりにも素晴らしすぎて、当時の私は脳震盪を起こして倒れそうになりましたね。はい。
そこからカゲプロにドハマリしてしまった私は、過去の曲を聴き漁り考察をひたすら読み、小説を書い、新曲が出る度に動画再生数に貢献し、カラオケで友人と歌いまくる…ということの繰り返し。無限ループ。最高でした。
(ちなみに当時、私が好きだったキャラクターはセトでした。)
カゲプロを知って、VOCALOIDというコンテンツにハマり、歌い手を好きになり…とにかくもうズブズブでした。沼です。
カゲプロには、色んな思い出が詰まっています。カゲプロの曲を友人の家のパソコンで一緒に聴いて語り合って、フードを被って『カゲプロ団』ごっこをしたり、アニメ化が決まって「声優」というコンテンツを知ったり。十年以上経った今でも、当時の記憶は鮮明に思いだせます。周りからしたら痛いよ〜と笑われて馬鹿にされるような記憶でも、もちろん自分も思い返して恥ずかしくなるようなことも沢山ありますが。それでも、その時の鮮やかな記憶はその時、その場所でしか呼び起こせない、尊ぶべきものなのです。
毎年この時期になると、SNSに沢山のファンアートが流れてきて嬉しいです。みんな、忘れてないんだなって！私と同じ時を過ごした人たちがSNSには沢山いるんだなって思えて、とても嬉しいです。こうやって何かしらのコンテンツに青春を捧げてきた人なら共感してくれるのではないでしょうか。こうやって日々、淡くてきらきらした感情達が私たちの記憶や、SNSに星屑みたいにきらきらと散りばめられてそれはもう綺麗な景色になるわけです。夢を見せてくれるわけですね。
なにかに熱中、夢中になれる事って本当に素晴らしいです。その時のみんなのキラキラした笑顔とか、雰囲気とか、空気感とか、全てが宝物のようで。

夏は茹だるように暑いし、身体も一緒にどろどろになって溶けちゃいそうだけど『八月十五日』だけは、自分にとってとても特別な一日です。

皆さんの特別な季節、日にちはありますか？
これからもそれらをそっと抱きしめて、育んで、暖め続けてあげてくださいね。