Day318　「頭の中を静かにして答を待つ！」

恐れや不安のイリュージョンを作り出すとわかっていても、なかなか思考を止められない最大の理由は、幼少のころから叩き込まれた、

「よく考えてから行動しろ！」

という教えにあります。

学校はもちろん社会に出ても、記憶力や分析力、先を読む力などをもつ「頭がいい人」がもてはやされます。

そして、そのような世界で成功体験を積んだ人ほど「よく考える」ことに頼ろうとするのです。

けれども、私は次のような理由で、問題解決や創造、アイデアの発案に思考を使おうとは思いません。

・ 過去のデータを参照する思考は、画期的なアイデアを閃くのに向いていない。
・ 思考には損得勘定や危機回避を重んじる傾向があり、アウトプットが保守的になりがち。
・ 考えに没頭すると、他の人やこの世界から切り離されてひとりよがりな結論を出そうとする。
・ 自分が考えたことに整合性や正当性もたせようとして、現実をねじ曲げてしまうことがある。

実際にこの数年、私は執筆などの創作活動はもちろん、セミナーや講演でも、人と話すときでも、困難な問題に直面したときでも、できるだけ頭で考えないようにしています。

その代わりに、思考よりもはるかに優れていると信頼できるあるものを使います。

それが、この連載でもたびたび登場する、

「本来の自分＝ME」

です。

今日はそのもっとも簡単な活用法にトライしてみましょう。