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🌟特別全文公開🌟Day683 「私たちはいま、最高傑作を創造するプロセスの中にいる!」

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昨年の夏、東京都美術館で開催されている「マティス展」に行ってきました。

ふだんはフランスのポンピドゥーセンターに所蔵されている150点の作品が「○○期」のようなくくりで、年代別にかなり広いスペースをとって展示されていました。

各ブースを巡るたびに、画風や作風が大きく変化し、彼の生涯にわたる試行錯誤のプロセスを存分に楽しめました。

その途中で、私の中に「いったい、この人は何を目指したのか?」という興味が湧き上がってきました。

マティスは71歳のころに大病を患い、思うように筆を操れなくなります。その時期に手がけた切り絵の展示の先には、かなり大きなスクリーンの掛かった映像ブースがありました。

そこに、南仏のヴァンスにあるロザリオ礼拝堂の4K映像が映し出されます。

建物の設計から、ステンドグラス、祭壇、燭台、十字架像、聖衣にいたるまで、すべてのデザインを手がけたマティスの最高傑作がこの展示の締めくくりだったのです。

ブルーと黄色を基調にした全体の色彩も、未完成のようにも見える線画も、無駄をそぎ落とした彫刻も、最後の作風である切り絵も、いま巡ってきたブースの各所で目撃したものだとわかりました。

言葉にはできませんが、これこそが、先の「何を目指したのか?」の答えだったような気がします。

たぶん、あなたも私も、マティスでいうところの「○○期」にいます。それは、いい時期かもしれないし、わるい時期かもしれません。

でも、いつかかならず、そのすべてが無駄ではなかったと知るときがくるでしょう。

じつは約1年前、この原稿を書いた日に、私は61歳の誕生日を迎えました^^ 今日はそれなり長く生きてきた実感と、日ごろの感謝を込めてこの言葉を贈ります。

「私たちはいま、最高傑作を創造するプロセスの中にいる。だから、ひとつの結果を切り取って一喜一憂せずに、自分とこの世界を信じて前に進もう!」

いつもありがとうございます!!!

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