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若年ニートへの対応のこと

この記事では若年ニートへの対応について考察します。進路を決めることなしに、中学卒業、高校中退、高校卒業した、すなわちニート化した人々について。

こうした人々は、そこから自分で動き出す人もいますが、なかには、そのままヒキコモリ化する、あるいは不良半グレ化する、そうした人々もあらわれてきます。  

ヒキコモリ化するタイプ

ヒキコモリとされる人も経歴は様々です。専門学校を中退、あるいは働くけれど、20代のある時からドロップアウトするなど、ありますが、とりわけ不利なのは中学卒業と同時にヒキコモリ化した人々です。

中学で不登校を経験し、そのまま、卒業と同時にヒキコモリ化。そこから無為に時間が過ぎ、40代や50代になってしまう、ヒキコモリなかでも、最も支援が困難な層です。こうならないよう、卒業と同時に関与する必要があるでしょう。

不登校の児童でも時間が経てば、適応指導教室、フリースクール、定時制高校などを経て、社会参加する人々もいますが、なかにはそのまま、自室にこもってしまう人もいます。

不登校やヒキコモリがあまり長期化する人の傾向として、親子の関係が幼少期からさかのぼって、良好でないことが挙げられます。

そうした児童は中学卒業と同時に、親から分けて、寮生活を送りつつ、対話を重ねながら、勉強をしてもらいながら、進学や就職の活動の支援をすべきでしょう。

高校中退組や高卒ニート化する生徒も同様です。在学時からクラスで孤立しがちだった生徒を対象に、寮に入れ、対話を重ね、ドロップアウトしないよう介在していく。

また、こうした児童、若年者らは往々にして、家庭に難がある人が多いと予見されますので、社会に参加してからも、親族に代わるサポートが必要になるでしょう。

(本来は中学在学時からの対応が求められるのですが、この記事では卒業直後からの介入について考察しています。)

不良化するタイプ
休み時間に平然とタバコ吸ってました、こうした子達を放っておくと、半グレ化しかねないので、彼、彼女らも保護の対象になるでしょう。

ニートではなくても、建設業に従事するタイプもそうですね。とくに彼らが退職した後、放っておいてはいけない。この子達も親との関係があるので、然るべき大人がはいって、話し相手にならないと。

このあたりは夜回り先生こと、水谷修先生が参考になるでしょう。深夜徘徊する少年少女、そうした10代と対話を重ねていく。

昨今、メディアで注目された「トー横キッズ」がそうですが、そのあたりなどは家庭に居場所のない少年少女のたまり場です。

そうしたあたりはまた、よからぬ意思を持つ大人達が群がるので要注意。字若年女性支援団体が発信しているように、夜間、街を歩く少女は買春目的の男達からしきりに声をかけられるのだとか。

また、実家を頼れない場合、居候先での虐待もあります。15歳のニートの女性がいて、滞在先で日夜、虐待を受け続け、亡くなった事件が過去、ありましたし。

今の日本では高校進学率が99%です。そうしたなかで、高卒ニート化するのはワケありな児童が大半でしょう。こうした若年者は擁護の対象にすべきです。

10代後半の少年はまた、何かの加害者になる事例もあります。少年事件として、リンチ死させたり、強盗殺人の犯人になる例もあります。彼らを加害者にしてはいけない。

彼らとは対話を重ね、教育をほどこし、然るべき進路を与えねば。また、進学、就職、奨学金を得る、等の各種手続きに親の承認を必要とする要件を撤廃すべきです。

親によっては、子供を手元から離さず、虐待を続ける親もいますし。そうした家庭から子供を逃がすためにも。第三者機関がその役割を果たさないといけません。

歪んでるタイプ

また、歪んでいるタイプの児童も同様で、関与の対象です。
高校在学中、猫の頭部を学校に持ち込み、退学になり、ほどなく、地域で路上で女児を刺し大けがを負わせ、医療少年院に10年入り、出所後、1年ほどたって、今度は一家4人を殺傷し、再び、社会から隔離された男がいました。

高校中退組のなかには稀にこうした歪んでる子もいます。こうした子は例えば、小さな離島、女、子供、小動物がいない環境に隔離しつつ、対話をかさね、その攻撃性を抑えねば。

動物をまず危害の対象とし、次に女児に危害を加え、やがて、一般の成人男女やその子供に危害を加える。この男もまた、苦しんできたのでしょう。

もしくは刑務所に準ずる施設を設け、そこに入所してもらうと。大学の構内のような広さがあり、楽器の練習や音楽のホールのような、文化施設を設けつつ、そこで、物作り、例えば、革製品だったり、高級な洗剤だったり、を製造してもらうと。

こうしたところに予算をつけるべきだし、また、こうした歪んだ人物をつくらないよう、幼少期からの家庭の環境に介在すべきなんです。

このタイプの人もまた、親から愛されてこなかったのだと。その不幸が事件という形で拡大再生産していくかないように。

その他
かつて、相談掲示板で中卒ニートと思われる女性の書き込みがありました。彼女は妊娠しており、しかし、堕胎しろと言われ、ネットの相談掲示板に、命を絶つ旨のことを書いてきました。

その子はおそらく、親からのネグレクトから愛着障害を発し、SNSで出会いを求め、知り合った男のもとへいくと。そこから関係が発展し、妊娠したのでしょうが、相手の男も頼れず、親からは中絶を迫られ悲観したのでしょう。

こうした不幸な事例を回避するため、児童福祉の拡充と家庭への介入が求められます。10代の失踪者が現在、1万7000人とされます。しかも、これは家族からの届けがあった分だけです。

失踪者の実数はその倍はいるのではないでしょうか。自殺者数が2万2千人いて、自殺未遂が53万人とされますから、20倍以上います。それを思えば、深夜徘徊やプチ家出と言う形であれば、その10倍や20倍はいるかもしれません。

そこから、様々な問題が派生することは十分に想像できます。こうした問題がそもそも発生しないよう対処するのが大人の、今の我々の世代の役割でしょう。

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倉田隆盛
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