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ライティングスキル|AI時代を乗り越える、愛されストーリーの書き方とは

AIの進化がめざましいですね。
AIで文章も書ける、コンテンツもつくれる、イラストも描ける、マンガもできる……まるで夢みたいな世界線だなと思います。

しかし一方で、AIの弊害も生まれているな、と感じる今日この頃。

AIを通せば、カタチとしてはキレイな文章やイラストが出てくるので……
「それが正解かも」と思ってしまう、とくに自信のないうちは。


しかし、AIで書いた文章って、すぐわかりますよね。
人の体温を感じないので。
あと、AI特有の癖もあります。

(それが判断できない状態の人が、AIを使っても薄っぺらい物しかできない、ということでもあります)

今回は、そんなAI時代だからこその、「愛されストーリー」を考えていきます。


■体験が人間味を生む


ネット社会となった今、YouTubeをはじめとする動画やSNS、音声メディア、いろいろなところで、情報に触れられます。

今や、「情報自体に価値はない」といわれるくらいです。

AIの登場によって、その検索性、データの収集は、とっても手軽で身近なものになりました。だからこそ、ここから先は「情報以外で差別化をはかること」が求められます。

大切なのは、その情報を
「私は、こうして実践した」
「私は、それでこうなった」
「ここから、私はこれを得た」

あなたがどう体験したか?
等身大の経験談として発信すること。

ここで、大きな差別化ができます。

というか、これからの時代、それができないと埋もれます。

AIにできないこと。それが「体験すること」。
同じ情報でも、その人の体験によって、アウトプットって変わってきますよね。これから価値をつくるのは、そうした体験の力になっていくでしょう。


たとえば、牛丼のレシピがあったとして。
「こうやって切って、炒めて、味付けて、牛丼の完成です!」
という情報は、それほど目新しいものではありません。

「味オンチの料理初心者が、はじめて牛丼作ってみた」
さあそのまま再現できたのか⁉

「お料理上手の5歳児、プロ顔負けの牛丼レシピ!」
こんなに幼いのにクオリティ高すぎ‼

「好きなもの食べて痩せたい!牛丼マニアのダイエット術」
ダイエット中に牛丼食べてもいいの⁉

「SNSマーケターが、オリジナル牛丼で10億円儲けた話」
みんなが知っている牛丼で、どんな戦略とったの⁉

そのままレシピとして使っても、別の切り口にしてもいいのです、大切なのは、体験に基づく「見せ方」。

自分の体験をクローズアップしてドラマ性をもたせると、ただの情報がストーリーとして立ち上がっていきます。


■わたしたちは、情報に興味がない


人は情報を覚えていられません。

つまらないからです。

「え?情報収集好きだよ!」
という方もいるかもしれませんね。

でもそれは、根底に「悩みを解決したい」「もっとうまくできるようになりたい」「人に教えられるようになりたい」「知識を自分の中で咀嚼したい」と、自分なりのストーリーの要素として組み込みたいからです。

AIは、あなたの過去をトレースして、ストーリーに書き起こすまでの力はありません。

そう、私たち人間は、ストーリーが大好き。

文字の羅列は覚えていられませんが、物語は人から人へ、どんどん伝わって広がっていきます。それは歴史が証明していますね。

聖書、神話……
文字がなかった時代も、物語がその世界観を伝えてくれます。

なぜストーリーが好きなのか?

それは、心を動かしてくれるからです。

スゴイ!と感動したり、ワクワクしたり、そんな世界知らなかった!と冒険心をくすぐられたり。私たちは情報に価値を感じません。心を動かしてくれるものを探しているだけなのです。

AIは、情報の整理が大得意。
AIの作る文章は、情報を網羅したものが多くなりがち。それはAIの得意分野だからでもありますね。だからこそ、私たちはそれ以外の部分で「強烈な差別化」となる「ストーリー」を語る必要があるんです。

■愛されるストーリーとは?


ではさらに、その「体験ストーリー」について掘り下げましょう。

ここ、出版サポートをしていても線引きが難しいのですが、「じゃあ自分の話を書けばいいのね!」だけでは、「読まれて、愛される」文章にはなりにくいからです。

多くの方が「自分の経験を伝えたい」という意思をもって、出版に臨みます。しかし、そこで「私のことをわかってもらいたい」と、ベクトルが「自分」に向きすぎると、その経験はとたんに独りよがりな「自分語り」になってしまいます。

「私はこんなつらい経験をしました」
「こんなこと言われました」
「こんな大変だったんです」
「私みたいな人、ほとんどいないですよね」

話の流れが「自分」のみだと

「悲劇のヒロインになりたいだけ?」
「ああそう、大変ですね…」

と、他人事のように思われて、とくに共感も得ず、終わってしまいます。

自分の体験を伝えるのがカギでありながら、ベクトルは、外に向ける

このバランスが大切です。

そのために意識してほしいのは「読者さまの目線」。


■自分と読者さまをつなげる言葉


そのために「自分」と「読者さま」をつなげる言葉、”フック”を、できるだけたくさん見つけましょう。

それらは「五感の刺激」「問いかけ」「記憶を呼び起こす」これらの要素でつくっていきます。

たとえば、

「私はこんなつらい経験をしました」
→読者さまも同じ経験していないかな……

 そのとき、私自身はどう感じたかな?
 心や体の痛みは?
 何を見て、どう感じた?

自分の五感がどう動いたのか、何を感じたのか、それを言語化してみてください。

例えば、

目の前の景色がスローモーションで見えた……
そのときの言葉が、耳に張り付いてこだました……

といった感じです。

読み手の五感も一緒に動き、今、まさに体験しているような状態にする、それが大切です。詳細な状況を思い出してみてください。それが読者さま自身の体験と重なったとき、強い共感を呼び起こします。

また、それがなかなか難しい……というときは、問いかけを入れてみましょう。

「こんな経験ないですか?」
「同じようなご経験があるかもしれませんね」

など。1人で語るのではなく、読者さまとともに進んでいくことが大切です。

AI化の時代。
私たちは、より人間らしい、感情に結びついた体験談が求められるようになります。いや、もうそうしたフェーズに来ています。

ですので、あなた自身が自分の過去を思い出して、そして、今日までのがんばりを認めてあげましょう。あなたの情報に経験がのると、唯一無二のストーリーになりますから。


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倉田エリ|出版コンシェルジュ
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