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お部屋づくり|過去にしばられない。「やりたい」と思った気持ちを大切に

片付けしたい…と思っている人は、そもそも片付けられないことに罪悪感を持っていたり、すごく困っていたりするもの。そういう心理のとき、ちょっとした言葉で追い詰められてしまうこと、私にも覚えがあります。

「これじゃ汚いよね?こうすればキレイ!」
(いや、その前の時点でかなりキレイですけど……)

「ものの住所を決めておけば、サッとしまえますよ!」
(いやいや、サッとしまうための場所無くて困っているんですが……)

これは、昔の私が感じていたことです……!


でも、片付いていないことに気づいて、どうにかしようと行動を起こしている人はいいのかもしれません。私は意図的に、そうしたものを「別の世界の何か」だと思っている節がありました。

■心の中にある「違和感」を見つける

私がそうだったんですけど、片付いていないこと、ものがあふれていることに気づいていない人も多いんです。

これ、息子が0歳のころ。おててを離してたっちの練習中、はじめて両手を離したので「きゃ~カワイイ~~!」と思って写真撮ったんですけど

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うしろ!うしろ!キッチンカウンターの上!(まわりも!)

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画像だとよく分からないんですけど、すっごい高い位置に哺乳瓶あります。多分無意識に、高いところに避難させてたんですね……コードは一体どこからどこへ伸びているの?

カウンターの上のモノは、確かに全部私が使っているものでした。食材もおしりふきも電話も……


なぜここにあるのかといえば、引き出しや戸棚の中は使っていないモノでいっぱいで、置き場所がなかったからですね。とりあえず届く場所に積み重ねていたんです。

でも、ゴミだって毎週ちゃんと分別して出していたし、毎日掃除っぽいことはしていたので、決して『汚い』とは自覚していませんでした。

我が家は亡くなった祖父から引き継いだもの。キッチンカウンター下にある収納は、20年以上前に亡くなった祖母が集めていた食器や、親戚の写真などが収められていたスペースでした。そこに何が入っているかも分からず、そもそも引き出しを開けたこともなく……

■でも、本当の気持ちは?

片付いていないとは思っていないけれど、「狭いな」とか、「暗いな」とかそういう居心地の悪さがずっとありました。

ダイニングテーブルの後ろが狭くて、邪魔だな~と思いながら通っていたし、リビングだってものが置けないから、どんどん収納家具を買い足す。食器棚は暗くて、奥がどうなっているか分からないから手前からしか使いたくない。それでも、今まで夫と暮らしていた賃貸より平米数はあるので、「広い家に住んでいるんだ」と言い聞かせていました。

でも、自覚はしていなかったけれど我慢が限界を迎えていたんです。

あるときパンっと全てを手放したくなりました。

■自分の「好き」だけを残した

前の家をそれなりに整理したあと、今の家に建て替えました。

唯一祖父から引き継いだものといえば、この地球儀。これ1つを残しました。

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キッチンカウンターにものを積み重ねるのをやめる』ためには、まず「ものを入れるためにのスペースを生み出す」ことが大切。

使っていないものにキッチンやリビング収納の大半を奪われていた昔の我が家は、当然「空いていて、手の届きやすいキッチンカウンター」を使うしかなかったんです。


今になって、前の家に住んでいたころの自分は健康面でも精神面でも、あまりよくない状況だったなと感じています。自分のことを大切に扱えていなかった。

子どもが生まれたので幸せではありましたが、自分のことはずっと嫌いでした。そんなことにようやく気付いたんです。


環境を変え、自分の好きなものに囲まれて暮らすようになって、それまで「やりたいと思っていたこと」「楽しいと感じていたこと」をきちんとやったり楽しんだりできるようになりました。

■「やりたい」と思った気持ちを大切に

私の家に来てくれるママ友の中には、「エリさんちみたいにしたい」と言ってくれるママや、「片付けたいけど、パパが協力的じゃないからどうかな」という話をしてくれるママもいます。


そして中には、やってみたいと言う前に「家具を動かすの大変だし」「捨てるのにもお金かかるし」「やったところでキレイになるか分からないし」と、やらない理由を考えて諦めてしまう人も。


確かに、今とくに困っていないのなら、行動しなくても同じだと感じるかもしれません。

でも、私のように「広い家のはずなのに、なんだか狭いんだよね」という「気づき」があるなら、それを解消することで変わることってたくさんあるはず。

「やってみたいんだよね」と思う気持ちを、大切にすること。

「でも、どんなふうにやったらいいか分からないし」
「どうせ元に戻っちゃうし」

それは、整理と簡単なルールづくりで、解決することができます。

自分が「お気に入り」だと思えるお部屋をつくっていくことを、楽しんでみてほしいのです。

お部屋を整えるのはセンスではなく「理論」と「自分の気持ちに素直になること」です。


今、小さな違和感を抱えているなら……
まず目の前にあるものを、改めて見直してみてほしいのです。


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倉田エリ|出版コンシェルジュ
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