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SDGsについて語ろう会~コロナ禍世界初、私が地球を一人で飛んだ理由~

日時:2023年3月16日(木) 18:30~20:30
場所:丘の上結いスクエア(ムトすプラザ)2階・オンライン

2019年から月イチで開催していた「SDGsについて語ろう会」。
コロナ禍により開催ができていませんでしたが、2022年10月。
3年ぶりに再開!
その第2弾として、コロナ禍でありながら単独飛行で世界一周をした前田伸二さんをお迎えして、単独飛行のきっかけや多様性についてお話をお伺いしました。

18歳の時に交通事故で片目を失った前田さんは、一度絶たれた夢を、諦めずに逆風に立ち向かい続けることで目標を実現させました。

前田さんの夢ーそれはパイロットになること。
夢の実現のため、単身アメリカに渡り訓練を受け、見事その夢を叶えます。

その後、自身の経験から「生きている喜び、そして自分の夢目標に挑戦する楽しさ、そしてその難しさ…」を未来に担う若者とその周りの大人たちへ伝えるため、NPO団体AERO ZYPANGU PROJECTを立ち上げ、精力的に講演活動をされています。
2021年、自らの行動で「限りない可能性がこの世界にはある」ということを証明し、伝えていくために、前田さんは単独飛行、単発エンジン機体での世界一周プロジェクト" Earth Rounder:アースラウンダー ” をコロナ禍の中、世界初で成功させ、さらには片目の見えないパイロットとしては世界で2人目の世界一周を成し遂げたパイロットとなりました。

今回は、アースラウンダー挑戦に至るまでの背景、なぜこの挑戦が日本人に必要なのかについてお話頂きました。

講演後、参加された皆さんは「多くの方にこのお話を聴いてもらいたかった」と話してくれました。
お子さんと一緒に参加された方からは、後日、学校の宿題で「尊敬する人」の作文があり前田さんのことを書いて、発表しました。とご連絡をいただきました。
子どもたちに夢や希望を与える時間となったとしたら、こんなにうれしいことはありません。

片目が見えないことで 日本ではパイロットになることはできません。
でも、アメリカでは訓練を受けて合格すればパイロットになれます。

多様性の時代のなかで真の多様性とは何かを考えさせられるお話でしたし、安全基準の違いがあるとはいえ、日本にいまだ残る画一的な考え方が、とても残念に感じました。

暮らすroom’sでは女性の「生き方、暮らし方、働き方でウェルビーイングな社会」とはについて考えていますが、前田さんの「限りない可能性がこの世界にはある」の言葉にヒントがあるような気がします。

「地方は地方で大中小の問題がありますが、女性の社会進出は日本の場合、マジで急務です。男尊女卑の文化が根強い日本だからこそ私は女性の進出を応援したい。」
と、前田さん。
 
お話を聞いて、
「女性はこうあるべき」「女なんだから」
男尊女卑とまで言わなくても、女性自身の心の中にも自分の行動を狭めてしまう思い込みや、そして他人の目を気にしてしまうことなどがあるのかもしれません。
もしその思い込みに気づいたら、それを取っ払って、
「限りない可能性がこの世界にはある」
と信じ、前田さんのように一人ひとりが自分らしく大空に羽ばたいていけるといいなと思いました。
 

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