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愛するジュエリーのお手入れ方法。プロが簡単2STEPで紹介。

みんな、ジュエリーとかアクセサリーのお手入れしている?

部屋の掃除はやっても、意外と自分の身の回りのものにまで気が回っていないかもしれない。特に、ジュエリーやアクセサリー類。こういうのはつけっぱなしで丁寧にお手入れしていないことが多い。

普段身に着ける貴金属ってキレイに見えても、実はめちゃくちゃ汚れている。例えば、汗、手の油、ハンドクリーム、化粧品などで知らない間にすごく汚れが溜まりやすい。

みんな、結婚指輪のダイヤなんかだと買うときにすごくグレードにこだわっているのに、買った後はあまりお手入れをしていない。だから、実際は汚れで曇っていたり、ほこりが溜まっていたりして、ダイヤがきちんと輝いていない人の方が多い印象だ。

そこで、買ったアクセやジュエリーのポテンシャルを100%活かすための簡単お手入れを紹介したい。ちなみに、私は副業として海外まで行って宝石を買って、製造販売までしている。宝石学も学んだプロだから安心してほしい。

お手入れの仕方を2STEPでみていこう。

STEP① 洗えないジュエリーを仕分ける

まず、世の中には水につけて洗ってはいけないジュエリーがある。エメラルド、真珠、サンゴ、オパール、マカライト、トルコ石等だ。

まず、エメラルドには普通、天然の木から抽出したオイルを浸している。それが入っているからあの滑らかで美しい輝きがある。最近は、ノンオイルエメラルドとかもあるけど、あれは鑑別に出す時だけの場合も多い。販売の時は浸し治ししている店も多いぐらいだ。もしやってなくても、素手で触ったら手の油を吸うから完全なノンオイルを見かけることは難しい。

ちなみに、オイルが無いエメラルドはカサカサとした色で輝きも少ない。なぜかというと、そもそもエメラルドはものすごく小さなヒビが無数に入っている物が普通だからだ。そこに、屈折率が同じオイルを入れることでツヤツヤの宝石にしている。

だから、お手入れの時エメラルドだけは水やアルコール等につけてはだめだ。せっかくいいオイルが取れてしまう。いいオイルが取れた部分に手の油やハンドクリーム、汚れが入り込むのは宝石を悪くしてしまう。

指輪やネックレスにエメラルドが使われていたら、眼鏡拭きとかで優しく乾拭きしよう。

次に、真珠とサンゴ。これは宝石だけど鉱物じゃない。これらは生体鉱物っていって、雑に言うと人間の骨みたいなもんだ。だから、お酢や、エタノール、洗剤、汗などにすごく弱い

だから、こういったものは使ったら毎回しまう前に乾拭きしないといけない。ものすごく繊細なものだと覚えていてほしい。あと、真珠とサンゴは調色って作業があって、脱色して色を入れなおす工程がある。だから、水や消毒液とかそういうのがかかってしまうとそれが取れる可能性もあるから注意してね。

とにかく、こういった弱い宝石は眼鏡拭きとか優しい布で汗とか、油汚れを取る乾拭きを毎回するのが大切。一度痛むと二度と元には戻らない。特に、ヴァンクリーフのマカライトネックレスとか、マザーオパールとかは注意してね。

STEP② その他の洗えるアクセサリーはお湯洗い

基本的にすべての鉱物系の石を使ったアクセサリーやジュエリーはぬるま湯で洗おう。洗い方の手順はこうだ。

①小さなタライか、どんぶりを用意。
②容器に熱めのお風呂ぐらいのお湯を入れる。
③台所洗剤(中性洗剤)を数滴たらす。めちゃくちゃ薄い濃度
④アクセサリーをお湯に投入
⑤歯ブラシ(やわらかめ)を用意して、お湯に入れたアクセサリーを優しくこする。
⑥タオルやキッチンペーパーで少し水けを取ったら、眼鏡拭きで優しく磨き上げる。

まず、絶対にやってほしいのがタライとか容器の中で洗うこと。これはなぜかというと、小さなダイヤ(メレダイヤ)とか、パーツが落ちてしまう事がよくあるからだ。もし、ダイヤが取れたとしてもモノさえあれば修理代は安く済む。

そもそも、洗ったぐらいで取れたならガタがきていたからいずれ取れる運命だったと思うから、先に修理出来てラッキーぐらいに思っていい。

後、油汚れはお湯だと良く落ちるから水じゃなくて、お湯にしてほしい。そして大切なのが、指で洗わないこと。そもそも、指じゃ細かいところに届かないから洗えないし、手は力が強すぎて壊してしまう事が多い。だから、柔らか目の歯ブラシを使おう。歯ブラシなら奥まで届くし、力が分散するから壊れない。

最後の眼鏡拭きでやる乾拭きはすごく優しく。間違っても力を入れてごしごししない。汚れのほとんどはお湯で落ちているから、赤ちゃんの肌を触るような力加減で撫でる。これだけで大丈夫。

番外編 アルコール除菌はやめておこう

除菌したくても、アルコールをジュエリーにかけるのはやめよう。例えば、ピアスのポストとか、洗わずに汚いままにしていて耳の穴が荒れている経験をした人もいるはず。

そんな時は、アルコールとかで拭きたくなる気持ちは分かる。実際に、18金でポスト部分だけをエタノール80%以上と純水だけで作られたもので拭くのは問題がない。

でも、実際のアルコール除菌系の商品の裏を見てほしい。そこには、グリセリンだとか、いろんな成分が含まれている。これが厄介だ。例えば、グリセリンは乾くとべたつきがでてくるし、余計ピアスを汚す原因にもなる。他の成分も変色などの危険があるからやめておいた方が無難だ。

それよりも、STEP②のお湯洗いを1か月に1回ぐらいやってあげる。そして、普段の手入れとして、使った後はピアスのポスト部分をティッシュでもいいから乾拭きしてあげよう。それだけでもだいぶ変わるはず。

これは女性向けアクセだけじゃない。結婚指輪や男性のアクセサリーも同じように、お湯と中性洗剤洗い。これが最強だ。

ぜひやってみてね。

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