本棚整理で読書の秋を楽しむ4STEP
私は無類の本好き。昔はよく家にいっぱい本を溜め込んでは本棚に入りきらなくなってブックオフに持って行っていた。当時は漫画も買っていたから1年に1回は150冊ぐらいは売りにいっていた。そんな私もミニマリストになったとき全部本を処分して0にしたこともある。
ミニマリストになった時に電子書籍に移行してキンドルを使ってみたけど、何だか頭に入らない感覚もあった。やっぱり普段読む時は紙の本が好きだ。そんな私は今30冊程の本しか持っていない。
でも、めちゃくちゃいっぱい本を買っていた時期よりも少ない本から以前よりも多く学びを得ている。その方法を4つのSTEPで紹介したいと思う。
STEP1 棚のサイズを決める
「スタージョーンの法則」という言葉を聞いたことあるだろうか。SF作家のスタージョーンはこの世に出版されているsf本の90%は読むに足りない無価値なものだとインタビューで言った。その言葉が「どんなものも、その90%はくずである」って変換され「スタージョーンの法則」として知られている。
確かに、これはある意味正しい。皆に愛されるベストセラーなんか数えるほどしかないけど、その裏には私たちの目には留まらない莫大な駄作の山が隠れているのだ。実際に、私も5000冊以上本を読んでいるけど本当に心打たれた本は100冊もいかないと思う。
ここから分かるのは、私たちの本棚にも実はかなりの量の自分にとってはあまり重要でない本が紛れ込んでいることだ。そうすると、本当に大切な本が手に取られずホコリをかぶってしまっているのかもしれない。それはとてもモッタイナイことだと思う。
本当に大切な本に手が伸ばせるように、まずは自分の管理できるだけの本の数を決めてみよう。初めはどうやって本を仕分けていけばいいかわからない人も多いと思う。全部大切な気がする。そこで提案したい方法は先に自分の本棚の大きさを決めてしまうといったやり方だ。大きさは10冊でも30冊でも入るところなんでもいい。部屋のサイズに合ったものにしよう。でも、これは家族とは絶対別にしてほしい。自分だけのMY本棚のスペース確保が最優先。
STEP2 情報の足るを知る。ジャンク情報を減らそう
本棚を作るときに気になるのが、自分が生涯かけて何度も読むべき本の分量っていくつだろうって疑問だ。もしかして足りなくならないかなって思ってついつい大きい本棚を買ってしまう。
本当に必要なのは10冊だろうか?100冊?500冊?色々と悩むかもしれない。ここで、一つ参考にしていただきたい私の経験がある。
私は研究者をやっているのだけど、大体一つの論文を書き上げるまでに100冊程が目安となっている。これは目を通すのが100冊、より読み込んでいくのが10-20冊程になる。そして、引用などで使用していくのは5冊程だったりする。もちろん本以外にも論文は読むのだけど、ざっとこんなイメージだ。
そうすると、一つの情報で本当に必要なのは100冊読んだらだいたい5冊まで圧縮していけることになる。この圧縮という作業は実はすごい効果がある。良い本を選んでいく過程で知識が自然と身についていく。繰り返しの多いところは勝手に覚えていくし、間違えているところも他の本を読んでいるうちに気づく。つまり、情報を多く持つのじゃなくて、自分の中で圧縮していい情報(本)だけを手元に置いておけばいい。
本をいっぱい読むなと言っているのではない。どんどん入れ替えていけばいい。そうすると実際に自分に必要な本は驚くべき少なさになっていると思う。
実際に、自分の本棚の中をみて同じジャンルを圧縮していく作業をしてみよう。例えば、お料理の本はこの5冊、ファンタジーならこのシリーズ、随筆ならこれみたいな感じで被っているものを減らしてみて。
私の場合はおよそ30冊で十分だった。そこには実用書だけではなく、小説も多く入っている。
STEP3 ほんとにいい本だけを残すマイベスト本棚を作る
ここまでで、本当に興味の無い本は処分出来てある程度は少なくできたかもしれない。でも、捨てるには少し悩む保留している本があると思う。これはチャンスだ。そういった本をもう1回、2回読み直してみよう。
なぜ悩むのかというと、実用書だと少し身に着けれていない曖昧な部分が残っていたり、役に立つ情報はあるけど薄いみたいな色々な原因がある。少し惜しい本なのかもしれない。小説だとなんとなく好きだけど、大好きではないみたいな部分があったりするものもある。
そういう2軍の本は普通そんな読み返さないけど、捨てるかどうかのチャンスを与えるためにもう1回読んでみると1回目では意外と気づかないことがあったりするときもある。2回読んでもイマイチならそれは本棚に入れるのはやめとこう。
実はこの作業もより自分の好みを知るための作業で大切なことだ。何がよくて、なにがダメなのかを自分の中で知るためにも迷った本は2回目を読んで決断しよう。
STEP4 何度も繰り返し読む
ここまでのSTEPをやるとあなたの手元にはベスト30冊やベスト100冊ってのが残ると思う。この数はずっとキープしていく。1年に1回はその本棚を入れ替えながら常にアップデートを繰り返していこう。
そうすると、あなたの本棚はほんとうにあなた自身を表すものになっていく。そして、お気に入りの本を何度も読んでみる。そうすると今まで乱雑に本を読んでいる人はびっくりするぐらい本が自分のためになっていることに気が付くはず。
本の整理というのは自分自身を作り上げるとても楽しい作業でもある。読書の秋だからこそ、一度たまった本を見直してみてね。
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