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努力は必ず実を結ぶけど、体系的にやらないと木が先に枯れる【超勉強法】

突然だが、私は博士号を持っている。

初めて会って私が学位を持っていることを知った方は「お勉強が好きなんですね」って言う。いや、むしろ嫌いなほうだ。机に座って良く分からない計算したり、良く分からないモノを詰め込むことなんて出来っこない。

でも、何かを考えることや、練習して身につけることはすごく好きだ。実はそれは何でも良かったりする。英語でも、フランス語でも、ウクレレでもゲームでもなんでもいい。

ただ、凝り性なだけだ。ちなみに、コロナの時に対戦ゲームにハマっていた時期があって、まったくの初心者から全世界で上位3.9%の位置にまでいったこともある。

全部の分野でまぁまぁの結果を出せているのは、実は私の勉強法にあるんじゃないかと密かに考えている。今日は私流の勉強法をお伝えしたい。この方法をやればその分野のプロにもなれる。

超実践勉強法

何でもいいけど習いたいことがあるとしよう。それを効率よくやっていくには3つの発達段階に分けて別々のアプローチする必要があると思う。ここでは、がむしゃら期、体系形成期、発展期に分けて考えてみる。

なぜ、3つの時期に分けて違うアプローチをおススメするのかと言うと、私は数多くの芸術家を見てきたけど、適切な努力をしてないせいで能力の壁にぶつかって辞めていく人を数多くみてきたからだ。

彼らは努力が足りないのじゃなくて、アプローチ方法が悪かっただけだ。こういった悲しい結果を避ける為に考えたのが今回の方法だ。

がむしゃら期(まったく未経験~)

まず、がむしゃら期とは全くの未経験初心者の時期だ。

語学でいうと、少し会話はできたり、文章を書いたりできるけど、発音記号を知らなかったり文法に抜けがある状態だ。ゲームだったら、1つのキャラは使えるけど全部のキャラを使えない状態とか。音楽なら、コードは弾けるけど音楽理論まで知らないとか、リズムがあまりうまくないとか。

特定の要素だけだけはある程度習得してる、もしくは何も全くできてない。まだ何が分からないか分からない状態。それが、がむしゃら期だ。この時期に必要なアプローチはズバリ!選択と集中だ

今は本屋やネットで調べればあらゆる数の初心者向け教材が揃っている。だからみんな何かを始めるときにそういった情報に頼ることが多い。でも、それを真面目にやるのはヤメテ欲しい

理想的な話でいえば、教材を買って、いい先生について、基礎からきっちり教えてもらうのが良いに決まっている。でも、はっきり言ってそんな環境が整う可能性はほぼ0だ。誰が私たち大人を素晴らしい環境に置いて英才教育しようとするだろうか。

そして、私たちは非常に飽きっぽい。すぐに何か始めては投げ捨てる。私も数多くの事を投げ捨てて今までやってきた。だから、はじめ何かをするときに必要なのはまず、お見合い期間を作ること。私たち長くやってけるかな?相性悪くないかな?ってのをとりあえず試す時期だ。

この時に必要なのは完璧な知識や基礎ではなく、集中して自分で試行錯誤しながらやってみる実践のほうだ。たとえ間違っていようとも、がむしゃらに毎日やってみる。もし、3か月してちっとも面白さを感じられないならそれはきっとあなたに合っていない

面白くないものは身につかない。だから別のものに切り替えた方がいい。人生で使える時間は限られてるから面白いことだけやろう。

がむしゃら期というのは面白いから続いている状態だ。効率よく次に進めようとする人は大体3か月で卒業していく。でも、習う事に慣れていない人は一生がむしゃら期で人生が終わることもある。趣味で好きだけど何年たってもうまくならない人はずっとがむしゃら期に居ると思ってもらっていい。

がむしゃら期を卒業するには次の体系形成期のアプロ―チを取っていく必要がある。

体系形成期

何年もやっているけど、伸び悩む人の特徴に体系的に理解していないというのが大きく挙げられる。部分的に色んな本や人からの話で知っているけど、知識と知識がリンクしていないから使い道のない知識が宙に浮いている状態だ。

ここで、初めて基礎の重要さがでてくる。がむしゃら期で毎日やってきた経験と知識をリンクさせていく作業をしていくのだ。ここで、読者の方は「じゃあ初めからきちんと体系立てて練習すればいいじゃん」って思った方もいるかもしれない。

これは、経験的に言うと効率が悪い。人間は2重の負荷に耐えられるほど強くはない。一つは新しいことを練習するという負荷。もう一つは新しい知識体系を入れるという負荷。これを同時にやると、しんどくてしんどくて、結局1日あんまり練習できなくなる。

でも、一つの練習という部分にだけ負担を集中してあげると考えなくてもいいから2倍は出来るというわけだ。そっちの方が2倍速く覚えられるのは当然だ。そして、3か月ぐらいたって面白さを感じてくると、だんだん練習が当たり前になってきて頭の負担が軽減されてくる。慣れれば考えなくても出来るようなもんだ。その時に、初めて新しい負担を導入してあげるのだ

だから、まずがむしゃら期でしっかりと練習、実践部分をやってみてある程度壁にぶつかってから、この体系形成期に来てほしい。この体系形成期ではまず、初心者向けの教材をいきなり数種類買う事から始める。

ここでのポイントは自分がやろうとしていることの要素を分解してみることだ。その中で大体どんなものも3つか4つの基礎要素で出来ていることに気づく。その3つ、4つの超基礎的な本を買って同時にやっていく

例えば、音楽なら大きく分けてリズム、和声学(コード)、メロディーっていう3つの要素がある。絵画なら、デッサン、色彩、構図の3つだ。フランス語なら発音、文法、読解、作文。私がやっていたゲームなら、キャラクターコントロール、マップ理解、ゲーム戦術、キャラクターのシナジー効果だ。

とにかく自分で分析してみて、今やってることを3つか4つの超基礎的な要素に分けてみると何になるだろうって考えるところからスタートする。その分析は間違っていても良い、とにかく3つか4つに分けて考えるということが大切。

そして、その一つずつにアプローチしていく。本当に簡単なことから全部一緒にやっていこう。一つだけ終わらせて次、っていうのはダメだ。宙ぶらりんの知識を増やすだけになっている。ここでやりたいのは知識同士のリンクと実践のリンクだ。網目のように出来ることと知識を増やしていく。

このアプローチをおよそ1~2年やるだけで、きっとみんな満足いく結果はもう得ている。フランス語ならB2レベル。これはフランスの大学に入るための足切りのレベルだ。ゲームだと上位3.9%だ。これ以上はプロが居る領域に入ってくる。

プロに行くに最後のアプローチが必要だ。

発展期

発展期を一言で言うと自由になれ。全ての知識を体系的に詰め込んだ私たちはある意味、スキル的に言えば何でもそつなくこなせる完成した人間だ。でも、それじゃプロにはなれない。

何でもそつなくこなせるを悪く言うと、何をやっても無難。無難じゃ第一線では戦えない。そこで必要となってくるのが部分的にセオリーを無視することだ。

でも、これは破ればいいってもんじゃない。自分の中で理想があるけど、それを実現するには、セオリーを破ってしまわないと出来ないという所まで達してはじめて破ることが許される

だから、ここに達するまで少なくとも4年は本気でやった練習や勉強が必要だ。逆にそれまでは絶対にセオリーを破るなということだ。上達を邪魔するだけになってしまう。

もう一つプロになるには大切なアプローチがある。それは、何かに特化させる。まんべんなくすべてやる時期は終わった。これからは何か一つの要素に時間をかけまくろう。例えば、発音なら発音だけやり続ける。しかも、それは体系形成期と比べ物にならないぐらいコダワルこと。

つまり、基礎のその先のような、超地味な基礎練習を凄まじい精度で繰り返していく世界がある。そこまでいけたなら、きっとあなたはその世界でそこそこ有名になっているはず。

これが、私の完全攻略勉強法だ。普通の人はぜひ、がむしゃら期と体系形成期の二つだけでもやってみてほしい。ぐんぐん伸びていくよ。

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