インフレ時代を生き抜くライフスタイルの提案。ミニマルからエッセンシャルへ
極限まで切り詰めるミニマリスト時代は終わりだ!
なぜミニマリストが減ったのかという記事はこちらで。
なぜ、こんなことを言うかのか思う読者も多いはず。なんなら、今ミニマリスト生活始めたんだけどって人もいるかもしれない。でも、落ち着いて聞いてほしい。
今、世界は大きく変わり始めている。
世界全体がバブル化していって、全てが高くなっている。コロナの時代、お金をじゃぶじゃぶと刷って全世界でバラまいたその清算が今おこっている。その結果、モノも高くなっているし、同時に金余りによるお金自体の価値も減っていっている。
つまり、今日の100円は来年の80円。小難しい経済学の話は省略するけど、そんな感じの世界が始まっている。だから、みんなお金をお金以外のモノに変えようと必死だ。その結果、株、不動産、金、全てが値上がりしていっている。お金の価値が値下がりしていっているとも言える。
日本人はおよそ30年の間経験したことのない世界。インフレ世界へと突入したのだ。でも、私たちは知らないだけで戦後すぐの世代にはなじみのある世界だ。戦後を体験したおばあちゃんやおじいちゃんに時間があれば聞いてほしい。
戦後の日本がどうだったか。インフレとモノ不足がどういう生活だったか。そこには新たな時代を生き抜く知恵がすべて詰まっている。そんなに不安がらなくても大丈夫。今日は私は新しいニュースタンダードな生き方を提案したい。
それは、おばあちゃんの知恵袋と新たなルールを組み合わせた「エスリックス」Essence(本質) + Luxe(贅沢)という生き方だ。
エスリックスライフのススメ
わーい!株が上がった下がったとか、今は投資の話ばっかり。こればっかりはどうなるか分からない。分かっていたら、世の中の経済学者のほとんどが超金持ちで長者番付の常連になっていないとおかしい。
でも実際は違う。長者番付に載っているほとんどが投資家じゃなくて、会社を興した人だ。つまり、自分で汗水たらしながら稼いだひとばっかりだ。仕事が人よりすごく優れていたから大きな額をもらっている。それだけの話。楽して、投資、1億円そんなのない。
投資で1番儲かっているのは投資の時に出る手数料を受け取れる銀行や証券会社だ。小難しい話はちょっと続くけど我慢して聞いてほしい。2024年2月の大手証券会社10社の決算は34年ぶりの高水準で黒字だった。
34年前と聞いてピンと来た人は経済通。1990年はそう、バブル崩壊の1番膨れ上がっていた時期だ。同年の3月に大蔵省によるバブルつぶしがはじまり、わずか2年足らずでバブルは崩壊した。その後の10年間を「失われた10年」という。今その膨れ上がった状態と非常に近い。
じゃあ、私たちどうしたらいいの?投資も怖いし、家にお金が置いていたら価値が減っていく。未来が不安で暮らしていけないよ。タンスに100万円あっても来年には80万円になるんでしょ?って思う方もいるかもしれない。
心配はいらない。答えはたった一つ。
働ける状態にしておいて、家計を黒字にしておく。たとえ、日本円が暴落しようが、超インフレになろうが世界は終わらない。それはトルコが証明している。トルコは超絶インフレになったけど、人々は普通に暮らせている。ただ、庶民に家は買えなくなったというマイナス面はある。でも安心してほしい。
どんなにインフレになろうが、働きに対しての対価はつねに存在するから生きていける。
一日働いて給料8000円だったのが超インフレになると給料8万円になるだけだ。たとえ卵が4000円でも買えてしまう。過度な不安を持たないでおこう。
それよりも、これからすごく大切になってくるのは家計を絶対黒字でまわしていくということだ。借金しながら投資とかは絶対やめたほうがいい。例えば住宅ローン、車のローンを持ちながら投資っていうのは絶対ダメだ。株価が下がった時に資産の目減りと借金の二重苦になる。
でもローン自体はまったく悪いとも言えない。例えば、車のローンを3%で借りていて、繰り上げて先に返していくということはリスク無しで年3%以上の投資をしているのと同じことだからだ。つまり、あなたは既に車に投資しているのだ。これは家にも言える。
家や車もローンで買って、別に株投資するということは資産のほとんどをリスクあるものに投資していることとなり、一般人にとっては過剰リスクだ。そう考えると、私たちに必要な大きな投資っていうのは実はすごく単純なこと。
移動手段を買う(自転車、バイク、車とか)。もし、賃貸がイヤなら家を買う。たったこれだけ。良く分からないものに投資しない。どうしてもお金があまって仕方ないなら金のインゴットでも買って持って置けばいい。
ニューノーマルの考え方
今までは、みんな最新の物を買ったり、逆にモノを買わなさ過ぎた人もいるかもしれない。でも、これからはちがう。無いと自分が生活できないようなモノを早めに買うことが1番必要。なぜなら、インフレが2%ずつ進むなら10年後には100万円の車が122万円になっているから。
そして、一度買った必要最低限のモノは丁寧にメンテナンスをして出来るだけ長く使うことだ。つまり、ファストファッションのように買っては捨ててを繰り返すライフスタイルから、一つのモノを長く使うライフスタイルに変更すれば良い。そうすれば世間が言うよりインフレなんかさほど怖くない。
逆に買っては捨ててを繰り返す人。たとえミニマリストでも、このライフスタイルはインフレで一気に貧乏になっていくから注意したほうがいい。
おばあちゃんの生き方がこの先1番強い
これからの時代、モノとサービスが高くなってくるのは確実だから出来るだけ自分でなんでもやろう。思い返せば、戦後の人は「もったいない、もったいない」という言葉を繰り返していた。そして、何でも自分でやっていた。
何でもとっておき、いざというときの為に使うからと言って家にため込んでいた。自分で編み物もするし、おせちも自分で作る。ハレの日のご馳走も自分の家で作る。ちょっとご褒美にフレンチいくとかじゃない。家でお肉を買ってスキ焼きだ。
こういう生活に移行できるなら1番いい。ただ、私たちが生きる現代は戦後よりもずっとモノも情報も多い。昔のように何でもため込んでいくとあっという間にパンクするだろう。そこで必要なのは、エッセンシャル(本質)的なものだけを吟味して慎重に取り入れていくことだ。
そこで、本当に必要な物でかつ長く使えるものを暮らしに取り入れるということを提案したい。例えば、土鍋なんか10年以上使える。まな板もプラスチックじゃなくて、木の物だとすごく長持ちする。包丁もステンレスじゃなくて家で研げる昔ながらの物だと長く使える。
私は17歳の時におばあちゃんに日本鋼の包丁を貰ってから、それ1本でずっとやっていけてる。値段は結構しただろうけど、10年以上使っているから日割りすれば1日4円とかそれぐらいだろう。すごい費用対効果だ。
何か買うときに、一度立ち止まって、数年で買い替えるものなのか、それともずっと使えるのかという観点でモノを選んでみよう。
そしたら、インフレが何がおきようが関係ない。必要なものは必要なだけ家にあるから、あとはごはんの心配をすればいいだけだ。それも、極端にまではあがらないし、上がったとしても給料もある程度連動していくから大丈夫だ。
逆に今を少し便利にするけど、毎年とか数年に1回買い替えないといけないようなモノは生活を圧迫していく。なぜなら毎年値段上がっていくのについていかないといけないからだ。
だから、生活に関わる本質の部分はリッチにして、他のジャンク的なモノを避けていく。そういう生活が新しい時代にあっているのじゃないかなと思っている。1年で買い替えないといけないような電化製品はなるべく買うのを控える。同じ機能ならシンプルで長く使えるものを選ぶほうがいい。それが例え今少し高くても、これから先に買い替え続けるよりはずっといい。
こんな生活をしていけば自然とECOでサスティナブルな暮らしになる。そして何より、自分たちがこの先苦労しないための1番の投資でもあるのかもしれない。