ゆるミニマリストと片付け問題。収納しているのになぜか散らかる不思議を解決
最近、ゆるミニマリストという言葉がはやりつつある。ミニマリストみたいに極限までモノを減らすのは無理だけど、今よりほんの少しシンプルに暮らしてみたい。そんな人が増えているのかもしれない。
私も極端ミニマリストを経て、今はシンプル生活とミニマリストの間ぐらいの生活をしている。「ゆるミニマリスト」と言ってもいいのかもしれない。でも、実はこの「ゆるミニマリスト」にはミニマリストの時には起こらなかった問題が起きてくる。
それは、片付け問題。
ミニマリストの延長戦に「ゆるミニマリスト」があるのだから、普通と比べたら物は確実に少ない。なのにモノがゴチャゴチャするという問題が起きてくるのだ。そうなると、ミニマリスト脳になってる人が考えるのが「手放す」という手段だ。
でも、それちょっと待って!簡単に捨てていくと、買っては捨てるという無限ループに入る人もいるかもしれない。今回は、捨てずに解決する方法を紹介していこう。
なぜモノが少ないのにスッキリしないのか?
スッキリしているのとゴチャゴチャしている、実はこの二つにはモノの量はあまり関係していない。えっ、嘘だ!って思った方もいるかもしれない。例えば、高級ホテルを想像してほしい。実はミニマリストが持っている物よりも遥かにたくさんのモノが置いてある。
高級ホテルには複数のウェルカムドリンク、2-3個のコップ、インスタントのコーヒーマシーン、紅茶、メモ用紙、ペン、デスクライト、ベッド、コーヒーテーブル挙げればキリがないほどたくさんのモノがある。
でも、入って思うのはスッキリと整っている綺麗な印象だ。だから、よくミニマリストはホテルみたいな部屋に暮らしたいと言う。でも、実はスッキリと見せるテクニックを使い、たくさんのモノが工夫されて置かれている。
部屋をスッキリと見せるテクニックがあるか無いか。これが実はゆるミニマリストなのに部屋がゴチャついて見える原因だったりする。今回はそれを3STEPで解決していこう。
STEP1 モノのグルーピングをしてみよう
高級ホテルの例でいうと、簡易的なコーヒーマシーンの前にはコップ2~3個、コーヒーカプセル、紅茶などいろいろな物が並んでいる。もしこれが、紅茶はサイドテーブルに、カップはデスクにあるとしたらどうだろう。一気になんか散らかっている印象を受ける。
でも、綺麗なトレイに規則的にコップや飲み物に関するモノが並べられていると、なんだかスッキリと感じる。ここで使われているスッキリテクニックは2つある。
1つ目は意味のあるモノのつながりでグループ分けされているということだ。ここでは、飲み物に関するモノというテーマで一定間隔で整列させることによって、人間の脳にある種一つの塊として認識させている。たとえるなら、スイミーのように小さな魚が集まって大きな魚に見えるみたいな感じだ。
2つ目はグループ分けされたモノの境界線を作る。同じテーマのモノを整列するだけでもかなりスッキリとはするけど、それをより強化するテクニックがグループ毎に境界線を引くことだ。ホテルの例でいえば、トレイがその役割を担っている。この、トレイの中にコップやコーヒーカプセルが並ぶことで、スイミー効果(勝手に作りました)がより強調され、より一つの塊として認識する効果がある。
実はここに、ゆるミニマリストの一つ目の落とし穴があった。ゆるミニマリストはミニマリストのように使わないモノは処分してしまっているのだけど、その中にはグループを分けるための境界線となるモノまで捨ててしまっていることが多い。
箱やトレイなどモノを一つにまとめるモノが無いせいでゴチャっと見えるのだ。でも、ミニマリスト時代にはそんな問題はおきなかった。なぜなら、ミニマリストはそもそも極限までモノを削っているのでグループを作るまでもなく一つしか持っていないからだ。なので、「ゆるミニマリスト」やシンプルライフを送るにはある程度、モノをグループ分けするためのモノを持ったほうが結果的にシンプルに見える。
STEP2 カラーでまとめる
モノをグループ分けしようと思っても、うまくできない雑多なモノもあったりする。そういう時は色でグループ分けをしてみよう。ミニマリストだからって、モノクロばかりの物を持つ必要はない。例えば、原色系のカラフルな物は一か所にまとめてあげると視線が散らばらずに統一感が生まれる。
他には、同系色で同じグループ分けをしてあげて一か所に固めておいてあげよう。例えば、インテリアにこだわるなら本の背表紙を色分けして本棚に並べてみてほしい。そうすると一気におしゃれに変わるし、スッキリと見える。
STEP3 隠すのが最強
日々の生活には必要だけど、どうしてもおしゃれにならないモノもある。例えば、綿棒とか爪切りとかはどうやっても生活感が出るし、小さいせいでよけいゴチャゴチャ見える。
そういう時は、もう隠しちゃおう。お気に入りのボックスや棚の中に入れて普段は目に入らないようにしよう。あと、押し入れの中で意外と気になるのが季節外れのグッツたち。例えば、ネッククーラーとか、水着とか、夏用のシャツなんかだ。これも押し入れにそのまま置いておくとゴチャゴチャした気持ちになる。
そんな時におススメなのが、オシャレな布で風呂敷のように一つにまとめて包んであげちゃう。夏の思い出まで全部含めて一つの布で包んじゃえば、かなりスッキリとした気分になるはず。感覚的にはグループ分けされているから「夏」という一つのモノを持っている気になる。
こんな感じで、どんどん自分のモノをグループ分けしてモノ一つの塊にしていってみよう。そうすると、どんどんスッキリしていくよ。区切るモノは出来るだけおしゃれなものにこだわれば嬉しさも倍増間違いなし。
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