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わたしとある所#013 「今ここに居るということ」

元同僚と、久しぶりの再会で暑気払い—
「あなたの特別な場所や自分の存在を実感した場面はどこですか?」
出会う人にエピソードを尋ね、対話を再構成し人と場所の関係を探求している記録です。

ジャック・アタリ氏と中島岳志氏の利他の提言。
中島さんの提言が興味深い。

利他主義は将来世代にも資するものでなければならないと語るアタリ氏。将来世代だけでなく、他者が幸福であることで現役世代も利益を得ることを理解し、ポジティブな社会の実現に向けて、「命の経済」を発展させることが鍵になると提言する。

https://www.foresight.ext.hitachi.co.jp/_ct/17438704

著書『思いがけず利他』がある、東京工業大学 科学技術創成研究院 未来の人類研究センター・リベラルアーツ研究教育院教授の中島岳志が語る利他の可能性とは。

—マルセル・モース曰く、利他の起源は「過去から大量のものを受け取っていることへの気づき」にあるという。太陽、大地、空気といった環境からすでに多くを受け取っているにもかかわらず、その現実を自明視しないから、人間は世界を自らの意志によってコントロールできると考えてしまう。

自然、死者、歴史─人間は多くを受け取っているということに気づいたときに、初めて受け取ったものをどう循環させようかという思考になる。人間は、利他を受け取っている存在であることを起点に世界を考えようというのが、モースの100年ほど前の議論だ。

「贈与」の意味を探求したモースだが、資本主義の否定はしていない。しかし、資本主義は行きすぎると破綻するため、協同組合などと併立させるのがよいというモースの考えに、私は共感する。

https://forbesjapan.com/articles/detail/48673

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