開催レポート:押忍!がんばリペア部(2024.11.23)
この取り組みは、参加者がモノづくりの楽しさやひらめきを体験しながら、災害時や緊急時に柔軟で効果的な対応力を身につけることを目指し実施しています。
ワークショップにおける道具の貸し出しや修理方法のレクチャーを通じて、参加者が自宅や地域でのモノづくりや修理をサポートし、自分の家やまちを自分たちでDIY、カスタマイズし、より良いまちにし、愛着をもちつつ、地域の危ないところなどを知り、改善する機会にもつなげます。
押忍!がんばリペア部開催レポート
仙台のまちなかにある「FabLab-SENDAI-FLAT」にて、初めての「押忍!がんばリペア部」を開催しました。当日は9名(大人8名、子ども1名)の来場があり、参加した皆さんが制作に集中したり、知りたいことに触れることのできる機会になりました。開催の様子を写真でお伝えします。
●リペア例その1:箔押し器
熱くならない年代物の箔押し器を持ってこられた参加者の方。熱が出るようにしたいということで、どこが壊れているかを確認するために分解。熱が出る仕組みを分析しました。
リペアの結果、絶縁体雲母の劣化により内部でショートしていること、そして、シリコンラバーヒーターの交換で修理できそうだと分かりました。
「シンプルな材料でDIYされている機械だと分かりロマンを感じた。デジタル制御されていないものは、知識人に頼れば人の手で直せそうで魅力と感じた。」という声も聞かれました。
●リペア例その2:陶器のカップ・グラス・木の皿
普段も、地震時にも、食器やグラスなどが割れてしまうことがありますが、参加者が持参したカップや皿の欠けやヒビを直すリペアを行いました。ヒビに沿って溝を掘り、生漆を溝に塗っていきます。漆を1日以上かけて乾かす必要があるため、この日のリペアは、生漆を塗るところまでとなりましたが、削る工程のなかで「木製の皿は、ヒビを三角刀で掘りましたが、レーザーで彫っても良いかも」「ガラスを削るときにデザインを加えることができそう」という発見もありました。
その他、スカートのボタン付けや、壊れたバックのファスナーの修復、天水桶の集水装置の加工、シャワースイッチの修復などにチャレンジしました。
●参加者の声
イベントの中で、参加者の方から感想やフィードバックをいただきました。一部を紹介します。
少し壊れたからと捨てないで、修理できる物は直しながら使うということを意識したいと思いました。
こういう企画を待っていました!ありがとうございます。
プラスチック製品を曲げて加工するという発想がなかったので新たな発見となりました。工夫次第で身近にあるものを加工できることに気付きました。
普段の生活のなかで、発電機とガソリンを常備(ガソリンは腐るので半年毎に入替える)発電機もキャブレター内のガソリンを抜いておくことを意識しています。タンク内も。
これからも皆さんのニーズに応えられる場所を提供していきたいと思っています。次回のイベントも、皆さんのご参加をお待ちしております!
【開催概要】押忍!がんばリペア部 ※詳細はチラシ参照
日 時: 2024年11月23日(土)13:00~16:00
会 場: FabLab SENDAI-FLAT(仙台市青葉区一番町2-2-8 シエロ南町通4F-1)
【主催】くらしともしもの研究所
【企画運営】FabLab SENDAI-FLAT