双子の喘息について 喘息の経過とあって有用だったものの紹介
双子の一人が喘息持ちだ。これはその双子が2歳の時の話。
もともと赤ちゃんの時、風邪引いたあと、ちょっとぜいぜいした事があった。
翌日には良くなったし、ひどいものではないから、大丈夫よねと思っていた。
2歳過ぎた頃、風邪ひいて、その日の夜中からぜいぜいが今までと違い明らかにひどかった。
息苦しそうにしている。聴診器で聞かなくても喘鳴が聞こえているよ。
どうしよう、夜中に病院に連れて行こうか、どうしよう。
迷っている間に、ぜいぜいしながら息子は寝てしまった。
起こして連れて行くのも・・・と思い、朝になり、ぜいぜいは治ってきたが、すぐ小児科に連れて行った。顔色もめっちゃ悪くて、これはやばいと思いつつ。
病院で吸入してもらうも、あんまり改善ない。
「お母さん、ギリギリなんですよね、今。入院するかどうするか。おそらく夜中はもっと悪かったんだと思うんですよね。どうしましょう?」
と言われたのも、私が仕事復帰して働いていることを知っているから、小児科の先生も入院するかどうするかを尋ねられたんだと思う。
小児科に入院すれば、付き添いが必要。しかもまだ母乳を飲んでいた。私が付き添うしかない。
職場には迷惑をかけるが、昨日のぜいぜいを見ていたら、入院させたほうがいいと思えた。
喘息は死ぬこともある病気。甘く見てはいけない。
そして、私も以前喘息発作を起こして苦しかった経験がある。
ひどいものではなく、吸入で治っていたのだが、夜中に病院に行くのが嫌で、夜中苦しくても耐えてきつかった記憶がある。
入院を決めて、大きな病院で入院することになった。
入院後、看護師さんから、「お母さんは、そこで待っててね」と言われ、息子だけ処置室へと。
そこから、ぎゃーっという息子の鳴き声。
しばらくして、点滴をつけた息子が帰ってきた。
ステロイドと、抗生剤の点滴。そして酸素と気管支拡張の吸入が入ったチューブを胸にテープで固定。
そして、日に3回だったと思うけど、鼻水の吸引。
「お母さん、お願いね」
と看護師さんに言われ、息子を固定する。息子は大泣きだ。
それから、鼻から吸引される。
初日の夜はSpO2(パルスオキシメーター 99−96%程度が正常値)が低くて、どんどん酸素を上げられ最大まで上げられた。
ちょっとでも酸素のチューブがズレると70%台になり、とても低く、看護師さんが何度も病室に来た。
しかし、入院する前日の方が、もっと呼吸状態が悪かったのだ。酸素もなかったし。どんだけキツかったのだろう・・・。
あの時起こしてでも病院に連れて行ったら良かったのにと思った。
そして、家で看病せず入院して良かったと思った。
入院したのは10日。
息子のベットで寝たり、付き添いベットで寝たりしたが、キツかった。
付き添いの食事は出ないから、10日間弁当やパンを食べていた。
退院時には、ステロイドでムーンフェイスになった息子。顔が丸くなっていた。
退院してから、今後のことを考えて、買ったもの。
あって良かったもの。
まずはパルスオキシメーター
私が買ったのは一万円しないくらいだった。
これは大変役に立った。
退院した後も何度か発作があるのだけど、
急いで連れて行かないといけないかどうかのバロメーターになったからだ。
入院を勧めるかどうかはSpO2 93%以下と小児科の先生が言われていたので、
それを参考にしてました。
あとは自宅でできる吸入器。
小児科の先生が、吸入液を処方してくれるので、購入。
小児科によっては貸し出してくれるところもあった。
私が購入したものと全く一緒ではないけど、似ているもの。
夜中に発作が起こっても、慌てて病院に行かなくていいし、
吸入して良くなればそのまま寝れるし。
夜中に受診するとなると、受診する子供も大変だが、残していく子供も大丈夫かなと心配になる。
そして、夜中に受診するのは、病院の先生に悪いと思って、なかなか受診できない。
(自分が当直していた時に、朝まで待てるのに、なぜ今?という人もいた。でも喘息だったら仕方ないって自分も思うと思うのに、なぜか、自分が受診するのは気が引けてしまう・・。こんな時間にこんなことで受診して!と思われるんじゃないかと・・・。)
ただ、一つ、注意なのは、
発作時に使う吸入を頻用して、病院に行かないようになると、
喘息が重症になりやすいと小児科の先生から言われました。
なので、吸入を使った次の日には必ず受診するようにしていた。
喘息の予防薬を入院後半年以上内服しました。
子供に薬は・・・とどちらかというと思う私ではあったが、
喘息は侮れない。また重度の発作を起こしたら怖い。
内服を続けました。
甘い薬であったこともあり、子供も嫌がらずに飲んでくれ、助かりました。
入院後何度か、風邪ひくと発作を繰り返し、夜間診療に駆け込んだが、最近は発作は減った。
薬のおかげか、発作が出ても初回の入院の様なひどい発作はなかった。
風邪引くたびに、喘息発作が起こらないかヒヤヒヤして、
聴診器で胸の音、聞いたり、直に耳を当てて胸の音きいたしていたが、
最近では風邪ひいても喘息発作は起こさないようになってきた。
最近は、夏に花火の煙を吸って、喘息発作を起こしたのが最後だ。
喘息持ちのお子さんには花火の煙は気をつけて欲しい。
うちの子は花火の煙を吸って、「いい匂い!」なんて言って、煙の方に自ら行っていた。
花火したあと、久々にぜいぜいし出して、びっくりした。
病院に駆け込む。
医師から「喘息の子が、花火するとしても煙に気をつけてよね」
と言われました・・・。
吸入したらすっかり良くなり、その後は喘息の発作なく、経過しています。
成長とともに喘息が減っていっている。
これからも喘息発作なく過ごせます様に。
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