マイクロプラスチックが、空中を漂っているようだ!
こんにちは。住環境アドバイザーのMadayoです。
今、地球環境に重大な影響がある二つの要素とは、すでにご存じのとおり温暖化とプラスチックゴミですね。この二つについては、漠然とした“地球”という規模は、自分たちの身近な問題からかけはなれたことと思われがちです。当初は学者や研究者が、遠い将来に危険性が増すから気をつけようねと警告を発する題材でした。ところが、今では私たちが日常の生活の中で真剣に考えて、具体的な行動を起こさなければならない、とても身近な問題となってしまいました。いうなれば、地球という規模で世界の人(約78億人)全員が、普通に生活する中で、自分のこととして“改善”を要求されている問題となっています。
前置きが長くなってしまいました。今回取り上げるのは、プラスチックゴミの問題です。プラスチックは、捨てられたものが、どんどん砕かれて最後にはマイクロプラスチックとなります。今までは、そのマイクロプラスチックが海洋に溶け出して、魚が食べ、その魚を人が食べるので、いずれ人の体内で蓄積されてしまうのではないか。そうなったときの人体への影響が心配だというものでした。でしたと書きましたが、過去の話ではなく、今も継続している問題です。そしてさらにそれが空中を漂っていることが確認されたという話です。
毎回、日経新聞電子版の引用で恐縮ですが、2021年5月20日版にこうあります。「プラスチックごみによる海洋汚染が深刻化するなか、微細な『マイクロプラスチック』が大気を漂っていることがわかり、生態系や人体への影響が懸念され始めた。国内外の研究で、人里から離れた自然保護区や高山地帯などでも見つかり、汚染は地球全体に広がる。呼吸で吸い込んで肺に残れば、健康リスクの可能性もある。(中略) 東京都新宿区の西早稲田キャンパスのビルの屋上に、大気中の微粒子を採取する装置を設置して観測してきた。1立方メートル(1000リットル)の空気にビーズ状や破片、繊維状などのマイクロプラスチックが平均すると5個見つかった。大人は1分間に約20回呼吸し、1回に0.5リットルの空気を吸い込むことから、(一日で)70個が肺に入ると見積もった。」
すでに、日常の生活の中で、私たちが“普通”にする呼吸で、“普通”にマイクロプラスチックを吸っているということです。これが、どう「肺」に影響してゆくのかは、研究の行方を待たなければなりませんが、プラスチックは、砕かれて限りなく小さくなってゆきながらも分解されることのない物質ですよね。ということは、普段の呼吸で肺に吸い込まれ、肺の中にどん蓄積されてしまうと思うのです。どこか、いつかどなたかの論文で「肺やその他体内に蓄積されたプラスチックが体外に排出されるメカニズムを見つけた」という論文を見て安心したいと思いますが、どうでしょう?
発生源についても記載がありましたが、長くなるのでここでは省きます。記事の最後は、こう結んでおりました。
「大気中のマイクロプラスチックに関する研究論文は少なく、汚染の実態も健康への影響もよくわかっていない。海のマイクロプラスチックは国際連携による研究や観測が進みつつある。マイクロプラスチックによる大気汚染についても、今後は各国の協力が必要になるだろう。
企業や市民はプラスチックの使用量を減らす取り組みを加速させるべきだ。土や水の中で分解する生分解性プラスチックの採用や普及も欠かせない。こうした取り組みが後顧の憂いをなくすことにもつながる。」
どうでしょう。地球規模の問題が、温暖化と並んで、私たちの生活の中で欠かせないプラスチックにも及んでいます。プラスチックを使わない生活を今すぐ選択する必要があります【地球規模で】。レジ袋の有料化はきっかけに過ぎないということですね。
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