プライマリーバランスとは
こんにちは。リタイヤアドバイザーのタムタムです。
新型コロナウイルス感染症報道に接し、1年半がたちます。なかなかコロナ禍、収まりそうにないですね。緊急事態宣言がでても人出は増加傾向とのことです。新種のコロナが猛威を振るい始めてますます大変な世の中になりそうですね。
高齢者へのコロナワクチンの接種が二回完了した割合が、8割近くになったとか、しかし、間違ったSNS報道で接種をしたくないと考えている人の割合がかなりいるようで、課題も多く、「歴史に学ぶ感染症後、世界では何が起こったか。」で述べたように、コロナ禍は来年もつづくと思われる。そのため、政府のコロナ禍対策費用が、さらに増加することが予想されます。
そこで気になる財政健全化目標について考えてみました。2025年度までに、国・地方を合わせた、プライマリーバランス(PB)を黒字化させるというお話です。では、プライマリーバランスとは何かを、説明すると、「プライマリーバランス(PB)とは、社会保障や公共事業をはじめ様々な行政サービスを提供するための経費(政策的経費)を、税収等で賄えているかどうかを示す指標です。」
我が国の2021年度の一般会計予算案で考えてみると、「政策的経費」とは、歳出総額から国債費の一部を除いた83.4兆円、「税収等」とは、 歳入総額から公債金を除いた63.0兆円であり、 PBは20.4兆円の赤字になっています。
政策的経費で比率の高いのが社会保障給付金です。社会保障給付を賄うのは、国民と企業から徴収する社会保険料と国からの(税金+借金)です。ここ30年ほどでそれぞれ約33兆円増加しています。そのうち大きなウエイトを占める年金の資産運用をおこなっているのはGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)で、運用資産約200兆円で、2021年度第1四半期で、約5兆円の収益をあげた、約20年間で累積約100兆円の収益を上げたとの報告がありました。
国も頑張っているが、しかし、国の負担金が1990年約16兆円であったが2018年で50兆円と約3倍になったとの報告がありました。
「社会保障給付金の大幅増加で財政が大変だ!」との表現のもと、このための対策として、「75歳以上である基準以上の高齢者の社会保険料を1割から2割に上げる」ことがコロナ禍にみんなの関心がいっている時期にまず一つ決まりました。それでなくともコロナ禍で多くの人が財布のひもを締めており、景気への影響がでることが予想されています。
コロナ禍で外出が制限されて、色々考える時間がある今だからこそ、日本の景気はこれからどうなるのか、例えば2025年度プライマリーバランス(PB)の黒字化など、政府の政策に関心を持つことが大切と思います。
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