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父のこと

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脳出血で右半身麻痺になった父との、最後の2年間を振り返りながら、「親が歳を取るということ」をテーマに綴っています。
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記事一覧

延命措置についてはじめて考えた日

母がうつになり、父の介護ができなくなったため、「レスパイト入院」を利用させてもらうことに…

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misa
4か月前
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見えない障害と、深夜の110番

”困った子は困っている子” 小学校教師ほたろうさんがInstagramに投稿していた言葉だ。 それ…

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misa
4か月前
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父の気持ちを聞けた、忘れられない1日

病気になってからの父と過ごした時間の中で、絶対に忘れたくない大切な記憶がある。母の付き添…

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misa
4か月前
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介護うつは突然に

今思い返せばちゃんと予兆があった。 「あれ?」と違和感を感じる瞬間。 でも、母とはこまめに…

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misa
5か月前
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親の死に目に会えても、会えなくても。

子どもの頃、霊柩車を見たら絶対に親指を隠した。 そうしないと親が早死にするとか、死に目に…

misa
10か月前
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家族になるってこういうことなんだ。

十数年前、夫と結婚したとき、この人と一緒に親を看取る日がくるなんて想像もしていなかった。…

misa
10か月前
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父が生きるということは

「お父さんがもし、人の手を借りないと生きられないようになったら、施設に入れてな。 そして、会いにこなくていいから。 見られたくない。」 祖母が認知症で入所していた施設の談話室で、父がわたしにそう言った。 今から20年近く前の話だ。 なんとも父らしいセリフである。 情けない姿は見られたくないんだろう。 下の世話をされる姿なんてもってのほか。 そんなことになるくらいなら独りの方がマシだ。 そしてさっさと人生を終えたい、ということだろうと理解した。 わたしは「わかった〜」とだ

家族をつないだ愛犬と、父のこと

父が大変なときも、ずっと家族の支えになってくれた存在があった。 実家の愛犬、ミルだ。 今日…

misa
1年前
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母とふたりでわんわん泣いた日

「脳卒中」 たしか日本人の三大死因のうちの一つだと、昔なにかの授業で習った言葉だ。 自分に…

misa
1年前
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見える世界が変わるとき

「妊娠した」とわかったその日から、出かけた先で急に妊婦さんが増えた。 あれ、不思議だよね…

misa
1年前
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父とカメラ

父に贈った最後のプレゼントは、Nikonのカメラになった。 人生初の入院と手術をなんとか乗り…

misa
1年前
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父と煙草

父はヘビースモーカーだった。 小さな頃はお父さんが煙草のせいで病気になるのがこわくて、「…

misa
1年前
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