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【イベントレポート】地域活動のしくじり先生 ~ケアとコミュニティ 実践者たちの”今だから話せる”ぶっちゃけトーク~

こんにちは!
くらしのジョシュ メディア担当のケイティです。

2024年12月19日に、地域活動実践者たちの失敗談について語り合うトークディスカッション形式のオンラインイベントを開催しました!

本記事では、オンラインイベントで盛り上がったぶっちゃけトークの内容を簡単にご紹介します!
また、2月にツアー第2弾を予定しておりますのでぜひ最後までご覧ください!


スピーカー紹介

パネリストは、2024年10月に開催した「第1回くらしのジョシュツアー」で巡らせていただいた2か所の方々です!

◆ 大関 純平さん(訪問看護リハビリステーション ヨリドコ / 理学療法士)

回復期病院、介護付き旅行会社、海外での会社員経験を経て、2020年に訪問看護リハビリステーション ヨリドコ開設メンバーとして入職。入職後は訪問看護業務に加え、総合事業の受託、車椅子街歩きイベント、町田市とともに認知症に関わる市民向けワークショップの開催などを行う。


◆ 安部 文博さん(町田市南第3高齢者支援センター)


町田市南第3高齢者支援センターに勤務。リンクワーカーとして、地域活動・活動者・住民の橋渡しを行っており、巻き込んだり、時には巻き込まれたりしている。くらちゃん号の取り組みには、センターの立場として事務局の後方支援に携わっている。町田市在住で、3人の女の子のパパ。

【モデレーター】
◆ 永島 匡(株式会社ジョシュ 代表取締役 / 作業療法士)


ヨリドコ小野路宿、くらちゃん号の詳細については当社運営のnote記事にも記載おりますので、ぜひご一読ください!

イベント内容・開催経緯

永島がモデレーターとなり、お二方に自身の活動を紹介していただいたのちに、地域活動で課題となりやすいいわゆる ”ヒト・コト・カネ” の視点で、苦労した話、難しさを感じた話について30分ほど話していただきました。

もともとの開催経緯としては、前回のツアー開催後の振り返りがきっかけでした。ケアとコミュニティに関する活動を町田市で展開しているヨリドコ小野路宿とくらちゃん号ですが、焦点化されやすい活動の成功談だけではない、さまざまなステークホルダーが関わる地域活動において言語化されづらい、成功までの失敗談や苦労話も数多くあると想像できます。そういった中で聞ける実践者の方々のお話は、地域活動やコミュニティ醸成への成功に繋がるヒントになるのではという思いで企画しました。

ヒト(メンバー確保・世代交代での苦労)

ヨリドコは、医療現場のプロフェッショナルだけでないコミュニティをつくっていく”コミュニティクリエイター”を養っていくことや職員のワークライフバランスについて課題を抱えていることを教えてくださいました。くらちゃん号は、自治会で担っているからこその次世代メンバーの確保や永続的に続けるために属人的ではない仕組みづくりについての悩みを語ってくださいました。

コト(地域と協働する上での失敗談)

ヨリドコで働く大関さんは創設当初から関わっており、地域のカフェや町内会の方々とどう協働してきたか、小野路の住民とどう信頼関係を築いてきたのか、リアルな声を聞かせてくれました。一方、くらちゃん号は地元の人のニーズから始まったプロジェクトだからこそ、住民の想いが強くそれぞれの意見や想いを安部さんのような第三者が整理することが大変だったと語っていました。

カネ(運営資金・金銭面の実態)

ヨリドコは、療養型病院「まちだ丘の上病院」や重症心身障害者施設「一二三学園」を運営する一般財団法人ひふみ会によって運営されています。地域との繋がりを重視するステーションとしての特徴を持ち、その独自の魅力がスタッフ確保にもつながり、大きな効果を発揮しているそうです。くらちゃん号については、運賃を無償で提供しているため、運営資金は市からの「支え合い交通事業補助金」や、社会福祉法人による社会貢献事業の一環として提供される車両やドライバーの協力によって支えられているそうです。

最後にお2人からメッセージ

大関さん:
ヨリドコは地域に医療が自然に溶け込み、市民団体が主体的にヨリドコを活用しているのが大きな特徴です。苦労はたくさん話しましたが、その中で、良くも悪くも医療や介護、福祉の色が前面に出すぎない空間が作られており、医療スタッフであってもコミュニティの一員として自由に活動できる柔軟性があります。これまでは地域に根ざすことに重きを置いてきましたが、これからはさらに医療として存在もより感じてもらえるような活動をしていきたいです。

安部さん:
くらちゃん号は地域の支え合いを基盤に成り立っており、「1回1回の打ち合わせがお祭りなんだ」と、楽しみながら地域住民が参加しているのが大きな魅力です。よく創設者の中村さんもおっしゃっていますが、地域を思う熱い気持ちがくらちゃん号のガソリンです!

ゲストのお二人と記念撮影

参加者の声

  • リアルなところや細かいところまでご説明してくださって満足でした

  • アットホームな雰囲気で進んでいて、まるで現地開催のようでした!

  • 今回のような地域を話題とした気軽な会があまり無いため、開催してくださり大変満足しました


次回開催予定ツアーのご案内

くらしのジョシュは、なんと!
「第2回町田くらしのジョシュツアー」を開催します!!

今回ご登壇いただいた大関さん、安部さんをはじめとしたコミュニティリーダーにご案内いただき、コミュニティケアを提供する立場と地域住民の声を生で聞けるツアーとなっております。また、最後には参加者同士でコミュニティケアや地域との関わり方について語り合い、学びを深める時間も設けています!

まちぐるみのケアを五感で感じ、同じ悩みや志を持つ仲間とともに考え、学び合えるこの特別なイベントにぜひご参加ください!

開催日 :2025年2月16日 10:00-15:30
開催場所:東京都町田市 ヨリドコ小野路宿
            町田鞍掛台自治会館
対象  :地域医療やコミュニティケアに興味のある方
定員  :6名(チケット残りわずか!)
参加費 :5000円(当日現金で徴収いたします)

お申し込みは下記ページよりお願いいたします

『くらしのジョシュ』とは…
地域包括ケアシステムが推進されるいま、医療・介護・福祉といった公的なサービスだけでなく、地域を巻き込んだつながりを持ちながらケアする側・される側がお互いに支え合う循環をインタビュー記事にしていくメディアです。

ケイティ