『齊藤十郎のうつわ』くらしのギャラリー本店
2015.08.10
こんばんは。
毎日、猛暑でとても暑い日が続いております。
みなさん、夏バテなどされていませんでしょうか。
水分をしっかりとって、熱中症には十分にお気をつけください。
さてさて、くらしのギャラリー本店では、7日(金)から
『齊藤十郎のうつわ』を開催しております。
7日(金)、8日(土)は十郎さんが在店してくださり
賑やかな週末でした。
(画像は全て初日の朝に撮ったものです)
ずらり並んだ十郎さんのうつわ。
初日の午後に追加も届き、500点を超える品揃えとなりました。
十郎さんの個展は、約4年ぶり。
移転後のくらしのギャラリー本店では初めての個展です。
象嵌6寸皿。
画像では分かり難いですが、縁にも象嵌が施してあります。
デルフト調の7寸皿。
くぼみの部分が小さいので、盛り付けし難いように思いがちですが、
実際のデルフト皿のバランスも同じ感じで、くぼみの部分は気にせず
盛り付けて、食材を食べ終わったあとにくぼみに残ったオリーブオイルや
ソースをパンにつけて食べるそうです。
そう思ってみると、色々と使い方がイメージしやすくなりますよね。
ちなみに、鉄釉もあります。
以前は灰釉で作られていたうつわも、外側が地釉(じぐすり)で、
内側に飴釉がかけてある仕上げで登場!
薄めの飴色がとても綺麗です。
浅めの盛り鉢やボウル、猪口、碗皿などがあります。
マグも色々入ってます。
これは3色の掛分けですが、飴釉、鉄釉などがあり、形もジャグ型だけではなく胴しぼりや金城次郎さんのマグからヒントを得た、ストレート型のマグもあります。
湯のみも色々。
指描き、線彫り、掛分けなどがあります。
今回の飯碗は沖縄のマカイをイメージして作られています。
小鉢サイズの小さいものや、小丼ぐらいの大きさまであります。
8寸平皿。
灰釉と黒釉とあります。
リーチポタリーのスタンダードウェアがヒントになっているこのお皿。
平らな面が大きいのでワンプレートの食事にはもってこいの一枚。
見た目よりも重さがないのも嬉しいですね。
ぜひ、会場で触っていただきたい一枚です。
最近、十郎さんがはまっている仕事のひとつ、「しのぎ」。
しのぎというよりは、面取に近い印象があります。
底までぎっちりと削られています。
そして、十郎さんといえば、スリップウェアですよね。
尺皿から、カレー皿、角皿、さんま皿、4寸鉢、6寸鉢、平皿・・・
いろんなサイズのスリップウェアが揃っています。
たくさんありすぎて、間違いなく迷ってしまうと思いますが、
ぜひ、ゆっくりと一枚一枚お手にとってお気に入りの一枚を
探してください。
写真では表現しきれませんが、十郎さんの器は過去の先達たちの
仕事をリスペクトしたうえで、自分なりの解釈を入れて、作り上げられて
いるように思います。
湯のみもマグも全部が揃った形、寸法ではないけれども、どれも力強く
勢いを感じます。
齊藤十郎さんの今を感じていただければと思います。
あまり肩肘張らずに、普通に毎日使ううつわ。
そんな十郎さんらしいうつわがたくさん並んでいます。
会期は16日(日)まで。
皆様のお越しをお待ちしております。