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『豊永盛人 琉球張り子展』。明日までです。くらしのギャラリー本店

2015.09.1

おはようございます。
くらしのギャラリー本店で好評開催中の『豊永盛人 琉球張り子展』。
とうとう明日までの開催となりました。
今日は『江戸のぼり』の張り子をご紹介したいと思います。


2013年に横浜能楽堂で開催された「歌う 踊る 弾くー琉球張り子 豊永盛人の世界」で展示された張り子たち48体を一堂にご覧いただけます。


1832年に江戸のぼりを描いた「琉球人座楽井踊之図」を基に作られた張り子たち。
もちろん、すべて一点もので高さは約30センチあります。
江戸上りは、薩摩の琉球侵攻後の1634年から幕末の1850年までの間に琉球王国の国王即位の度に、また幕府将軍の襲職の度に、のべ18回も
行われました。
6月頃に琉球を出発する一団は、まず薩摩に入りしばらく滞在してから、9月ごろに薩摩を出発し、長崎を経て下関より船で瀬戸内海を抜け、大阪に上陸。
京都から東海道を経て江戸につくのは11月ごろだったそうです。
江戸でもしばらく滞在して大阪までを陸路、その後薩摩を経由し琉球にもどるころには約1年が経つ長旅でした。
また、使節団には琉球音楽の演奏や琉球舞踊を踊るための要員も含まれていて、江戸上りのルート上の農村芸能にも影響を与えたと言われています。
そんな背景を知った上で、この張り子たちを眺めると感慨深いです。
侵略されたのちも平和的な形で交流をもった琉球の人たち。
今も昔も変わらない琉球の人たちの想いも、また感じます。

何体かをセットで販売するように表示してあるものと、楽団などは単体で販売するものもあります。
ご興味おありの方がいらっしゃいましたら、お気軽にお問い合わせください。
明日までですので、お電話の方がよろしいかと思います。
(086-250-0947 am11:00〜pm20:00)