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鳥取県立美術館開館に向けた対話型鑑賞実践をまとめてみた+α

鳥取県でデザイン・アート×教育・支援・対話を軸に活動しているクラタです。昨年2021年後半から「対話型鑑賞」について力を入れて取り組んでおり、「鑑賞教育」と「対話」について考えることが多くなってきました。昨年末に「対話型鑑賞」についてこんな記事をまとめています。

鳥取県では、2025年春(令和6年度中)に新しく鳥取県立美術館が開館されます。開館に向けて作品鑑賞のファシリテーター(案内役)を配置する予定とし「対話型鑑賞」のファシリテーションスキルを学ぶ場づくりや実践が進められているのです。

「対話型鑑賞」に本格的に取り組み出した私としては、その動きに興味津々で。鳥取県立博物館主催で、2021年10-12月に開催された「対話型鑑賞」勉強会と小学生に向けた実践に参加し、鳥取でみずからの暮らしと文化を作る人のウェブマガジン『+〇++〇(トット)』にて当時の様子や「対話型鑑賞」に関して考えていることをレポートとして掲載させていただくことになりました。#1(前編)と#2(後編)に分けていますので、ご興味のある方は是非👀

+〇++〇(トット)に掲載した「対話型鑑賞」イメージ図。イラストはクラタが描きました🙏

各レポート記事の最後には、次回開催イベントの案内文がありますが、ARDAの三ツ木さんによるレクチャーが予定されています。(1月末開催でしたが延期をし3月末となったようです)

《スペシャルアートレクチャー》「対話型鑑賞による学びの可能性 -本当に役に立つの?」

アートエデュケーター・アートプランナーとしてご活躍されている 三ツ木 紀英(みつき・のりえ)氏を講師として、美術作品をよく見て、見つけたものや感じたことを対話しながら鑑賞を深めていく「対話型鑑賞」の良さや、その中で発揮される能力などについてお話を伺います。

日 時|2022年3月26日(土)14:00-16:00 
    ※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、延期となっていた日程が改めて決定しました。
場 所|鳥取県立博物館 講堂
講 師|三ツ木 紀英 氏(NPO法人 芸術資源開発機構 代表理事・アートエデュケーター・アートプランナー)
対 象|高校生-一般
定 員|250名
参加費|無料
申込み|不要

鳥取県という土地において、こういった情報を学んでいこうと思うと、ご時世もありオンライン上でやっていくしかない部分もあるのですが、三ツ木さんのレクチャーを皮切りに県立美術館ファシリテーター育成に向けてギアを入れ直して取り組んでいくことが期待されます。

「じゃあ、クラタはどうなの?」というところですが、県内で行われるであろう美術館開館に向けた動きや「対話型鑑賞」の学びはキャッチしつつ、「対話型鑑賞」に関しては仕事や研究として実践を重ねていきたいので、2月に開催予定(ご時世により中止あり得ますが…)の鹿野芸術祭2021「つくるの扉発表会」若手作家支援展「朝倉弘平 雲わく庭から」での実践を始め、今年も鳥取大学医学部地域医療学講座での医療従事者のアートを用いた教育研究を予定してるなど、そういった方面で取り組んでいきたいという考えです。対象者を限定せずに「対話型鑑賞」を一緒に楽しんで行ける場所ならどこへでも、という気持ちです。

さらに2022年は「鑑賞教育」に関する調査研究プロジェクトを立ち上げて実践していくこととなりました。約1年かけたアートプロジェクトとして行う予定で、とある助成金に採択された形での実施となり、このプロジェクトに参画してくれるメンバーや鳥大勤務時代にお世話になった先生方と企画を醸造させ鳥取県内外のプロジェクト協力者を調査し、最終的に鳥取県立美術館開館に向けて提案?アプローチ?出来るものになればと良いな!が目標です。

昨年からしっかり取り組み出した「対話型鑑賞」は、実践していて『あくまでも手法だ』と思うところがあり、その前提である「鑑賞」や「教育」について、さらにもう一歩踏み込んで考える1年にしていけたら、という考えです。

どんな道が待っているかは分からないのですが、開拓していけばきっと新しい世界が見えてくる、という考えもあり、来年の自分が見えている景色を楽しみに、この一年やってみたいと思います。そんな旧正月シーズンの決意表明でした🙏

いただいたサポートで本を買ったり、新しい体験をするための積み重ねにしていこうと思います。