2021年振り返りまとめ
はじめに
以前、はてなブログでやっていたものを久しぶりにやりたいな、と思ってまとめてみる。ここ数年出来てなかったのは、最後にまとめた2017年から今年2021年まで、いろんな変化があり過ぎて、まとめきることも難しいしインターネットの海にも流せないから。今年の分を投稿しようと思ったのは、来年2022年に向けて一度区切りをつけておきたいからだ。来年はこれまでと変わった動きをする気配がある。そんなソワソワを抑えるために、簡単にでも良いので各月で何があったかまとめておきたい。
1月
ギャラリーそらの新春企画展「新春思い出そらシネマ」(1/5-11)に作品を出展。私が選んだ映画は「最初の晩餐」という作品。twitterで呟くと、監督の常盤司郎さんに「絵と文章が観たいです!」と拾っていただき、熱いメッセージをやりとりさせていただいた嬉しい新年だった。インターネット、夢がある。。。
「泊まる」が生み出す、「泊まらない」領域の価値(1/19)というイベントを開催。ヌーン企画としてゲストコーディネート・当日の司会進行を担当した。当日レポートもなんとか年内に公開出来て、関係者の皆さま、本当にお世話になりました。。。
フォーラム「鳥取で出会う表現とことば」③〜「ことばの再発明」成果発表企画(1/20)を開催。企画運営していた「ことばの再発明」という講座の受講生が、その成果発表の一環として、自らが企画に関わるフォーラムとして実施した。3回目の講師はひやまちさとさん。ひやまさんだけでなく過去の講師たちと受講生たちとの対話は、鳥取という場所の今がどのようなものであるかを、浮かび上がらせるようなものでもあったのかもしれない。
PUIPUIモルカーにハマり始める。今年1年はモルカー達に助けられたと言っても過言ではない。
2月
「ことばの再発明 −鳥取で「つくる」人のためのセルフマネジメント講座−記録集2020-21」の編集真っ只中。これを3月上旬に入稿するためにデザイン制作を進めるのを考えると無茶ではあったが多くの協力を得たり自分の熱量を全部投資して携わっていた。
『芸術と文化 鳥取2021』に寄稿する文章をまとめていた。私は装幀・本文レイアウトを担当した「杉原一司歌集&杉原一司メトード歌文集」に関する裏話を寄稿することに。
「地域を知り、地域で実践するアートマネジメント講座2020」の事業報告に関する事業報告書&資料作りが架橋に。
この頃から、4月以降の動きを問われることが増えた。大学での雇用が3月までなのは予め決まっていたので、4月以降は無職になるのだが、どこかに所属してというビジョンは見えず、まずは今をしっかり終えることに注力していた。
3月
事業報告に関わる資料や記録集は全て発行することが出来た。
だが、膨大な業務を完遂するために削ってきたものや仕事・プライベートでの食い違いが同時期に多発したことも相まって、体調不良が続き、仕事にいけなくなったり、日常生活を送れなくなってしまった。後々、通院していく中で、以前にも診断された適応障害に近いと伝えられた。
退職に関わるやりとり・挨拶は、しっかり行うことが出来ず「元気になったらまた伺います」「ありがとうございました」としか言えず。約2年間携わった鳥取大学地域学部附属芸術文化センターでのコーディネーター勤務は、そうして幕を閉じた。
4月
基本的には通院をし、身体と精神を休ませることを徹底していた。3月中旬からそういった状態であったし、処方された漢方薬との相性が良かったのか徐々に動ける状態は維持出来るように。
ただ、アートスペースからふるさん(以下、からふる)を通して依頼のあったあすなろ高等専修学校(クラーク記念国際高等学校連携校)での非常勤講師の仕事をすることが決まっていたため、体調に不安はあったが共同実施者であるからふる理事長の妹尾さんとタイミングを合わせて授業計画を考えたり、生徒達の前で自己紹介をして授業をスタートさせた。
からふるでも「外部スタッフとして関わって欲しい」と依頼があり、体調と相談し進行することに。
ODDTAXYを見始めて「これは凄いアニメでは?」と全部視聴。まさかBlu-ray購入し、映画化すると思ってなかったけど、来年以降も続いて嬉しい。
5月
GWはのんびりと楽しく過ごせた。久しい方々とお会いすることの大切さを改めて。
体調は良くなりつつも、まだまだ本調子とは呼べない。とは言え、ずっと動かないのは性に合わない。そんな中で今後の自分自身の動きを考え、5/19に開業届を出した。一粒万倍日だったということもあるのだが、縁のなかった5月に記念日を設けて、今まで自分にとって何でもなかった日に「おめでとう」を言いたかった。そんな思いでこの日にした。
屋号は「ノカヌチ」(開業当初はひらがな表記)。亡き祖父の代まで家業として続いていた「野鍛冶」を言い換えたものである。自分の血に受け継がれるものを何かの形にしたかった。また、開業届を出したタイミングで、かつて鍛冶屋の工房だった場所に建てられた亡き祖父母の家を事務所にしたらどうだ、と両親に提案される。6月から借りることにして、6,7年ほど空き家だったその場所を掃除していくことに。また、縁あって、元鳥取民芸美術館学芸員さんから教えていただいた動画で亡き祖父のパン切りナイフが器の面取りに使われてる(8分12秒後位)のを確認し、亡くなった人が制作した道具が使われ続けている様を見て、感慨深いものがあった。
からふる以外でもYELLFORプロジェクトや鹿野芸術祭、ワイズフォトスタジオなどでお手伝いを進行していくことに。ここに名前を挙げた皆さまとは本当に1年お世話になりました。
第60回麒麟のまち鳥取市美術展に出品した。賞を取ることは出来なかったが、審査員(かつての恩師である)からは「このまま出して世代交代してくれよ」なんて言われる。自分が制作したものを誰かに見てもらい評価してもらうこと、制作した作品を出すという勇気。いろんな感情を思い出したように思う。
6月
空き家の片付けを仕事や通院の合間にする日々。やることというか目標があると人は元気になるのかな、と思えるぐらい元気が戻ってきて、通院回数は次第に減っていた。とは言え、片付けは遺品整理から始めるのでなかなか骨が折れる。1人では太刀打ち出来ないため、家族や友人のにゃろめけりーの協力を得て、物を捨てるところから進行していった。
この頃「ヤングケアラー」に関する提案に関わることになる。この提案は結びつくことは出来なかったが、この言葉を知り、自分の過去や現状と照らし合わせて考えるようになった。最終的にはN.K.C.ナーシングコアコーポレーション合同会社が提供するヤングケアラーLINE相談窓口に関する制作物に携わることに。
アート・コミュニケーションのためのスキルを磨く -感性を育てたいあなたへ-(6/17)という鳥取県立美術館整備推進事業 ファシリテーター養成講座に参加した。倉吉市の鳥取短期大学へ足を運び、佐藤氏の話を聴講。「対話型鑑賞」という言葉や概念は知っており、過去に1度経験があったので、より実践的に学びたい意欲がここで膨れ上がる。だが、鳥取では、秋頃まで動きがないこともそこで知ることに。
うかぶLLCな皆さんが携わっている〇〇不動産プロジェクトでパータン公認非公式Tシャツというものが売り出され購入し、来て出雲大社を歩いたり、パータンを練り歩くなどの活動をしていた。楽しかった。
大豆田とわ子と三人の元夫を完走。久しぶりに毎週楽しみにドラマを観た。ドラマ好きな母とワーキャーしてたのも良い思い出。
7月
通院の頻度が減り、漢方薬の処方が少し変わり、体調をより根本的に整えるものに変わった。
非常勤先の夏休み前の授業を全て完走。教壇に立つことにも慣れ、体調が安定しない中でやりきったということもあり、自分を労った記憶。
空き家の片付けがひと段落し、実家から机や椅子を運び入れたり、収納するものを購入し、整備していくことに。この頃から「作業場」と称している。「事務所」「アトリエ」と呼ぶのは何か違う。鍛冶屋がかつてあった場所なのだから、何かを作る場所としてこの場があるのだ。
「作業場」にインターネットの申し込みをするも5月ごろに起こったトラブルによって、いつ開通するか分からない状況。しばらくはポケットwi-Fiのデータ量を多めに契約することに。
新しい場所に行くようになる。Jig theaterや菓子工房3と7、bakehouse.kotiなど。どこもお気に入り。わざわざ行きたい。
ワクチン接種1回目。この頃はなんら問題なかった。(2回目がしんど過ぎた。モデルナよ、、、)
8月
[YCAM]に行く。詳しくは「地方で実践する対話型鑑賞ー鳥取県在住・ナビゲーター4ヶ月目の覚書ー」の「2021年8月[YCAM]での出会い」をご覧いただきたい。
山口→鳥取へ無事に帰還し、「作業場」で2週間の自主隔離。その間、体調不良やワクチン接種2回目も相まって、布団の上にいた時間の方が長かった。そんなこともあり、9月からはしっかり動くぞ!という気持ちに。
「作業場」には県内外の友人達が1,2名ほど滞在出来るスペースを作りたい、という考えもあり、この頃は滞在スペースを重点的に整備していた。そのおかげもあってか、以降は定期的に誰かに来てもらえるように。
この月の仕事は全てリモート対応。特にYELLFORプロジェクト関連での制作やメンバーに対してのデザイン講座を実施。思い返せばここで初めて「対話型鑑賞」のナビゲートをしたような。[YCAM]でのレクチャー後初の実戦だったこともあり、気づきが多かった。
大学時代の仲間が出産したと聞き、親友と連絡を取り合い、夏の贈り物を送った🍉
9月
「対話型鑑賞自主練習会」を開始することに。トライ&エラー。ファシリテーション経験者による進行のフィードバックが本当にありがたい。
非常勤先の授業が再開。制作の仕事もこの頃から増えてきており、年末に向けていろいろ制作したりやりとりさせていただいた。中には数年ぶりに連絡をいただき、嬉しかったものも。
仕事の打ち合わせで大学に行く機会があり、しっかり退職の挨拶が出来なかった方々へ元気な姿を見せることが出来た。皆さんの安心した顔が見れて、こちらも安心してしまった。
月末に作業場にインターネットが開通。光回線だということもあり、爆速通信環境を得ることが出来、今後を考えると一安心。。。
ドムぞうくんのぬいぐるみチャレンジに勝利。クリスマス前に現物が届き、今は「作業場」を守ってくれている。
10月
「鳥取大学医学部地域医療学講座」での「対話型鑑賞」がスタート。まずは先生方(大学教員・医師)に対してオンライン開催。言葉の伝え方がとても勉強になった。
「対話型鑑賞自主練習会」はアーティスト作品をレンタルしたり、鑑賞会に本人に参加していただいたりと、かなり実験的に開催。楽しい反面、自分自身の力量が足りないことを痛感した。
とある申請をするためにこれまでの自分の活動と今後どうしたいかをまとめる機会があった。タイトな中で実行することにはなったが、31歳までの総決算?振り返り?が出来て、とても良かったと思う。
パータン〇〇市でからふるのお手伝い出店(10/10)。当時、NHKで特集番組が放映されるなど露出の多い時期だったこともあり、たくさん寄っていただいた。〇〇と映画で『動くな、死ね、甦れ!』を鑑賞。仕事で来鳥していた京都時代の友人と再会したり、映画後に関係者とお話しさせていただいたり、とても楽しい日になった。
ワイズフォトスタジオさんに新しいプロフィール写真を撮っていただく。ありがとうございました。
11月
32歳になった。最高の誕生日になった。前後で関わってくれた皆さま、本当にありがとう。鳥取を堪能する2日間になり、念願のhamavilla、最高であった。
春先から関わっている鹿野芸術祭の今年度WEBサイトを公開。これまでの仕事での経験や昨年度WEBサイトを踏まえながら現状のようにまとめる。来年に繋がる場としてたくさんレポートが見られますように。
「鳥取大学医学部地域医療学講座」での「対話型鑑賞」は、学生&研修医に対して、オンラインと対面で開催。対面で米子市美術館さんでの実施や朝倉弘平さんの作品をお借りして実施をしたご縁で来年2月の若手作家支援展での対話鑑賞イベントに繋がる。動けば繋がっていくなと。
鳥取県立博物館が主催する「対話型鑑賞」の勉強会やバス招待事業に参加し、小学生たちに対してファシリテーションしていくことに。気づけば「対話型鑑賞」が1,2日に一度あるペースで生活することに。(苦でないのが良い)
からふるのお手伝いで「フクシ×アートWEBフォーラム」に参加。ヘラルボニーの松田文登さんの言葉を受け取る中で、彼らは世界を変えるゲームチェンジャーなんだな、とヒシヒシ伝わるような感覚を覚えた。何事も年齢は関係ないと思うけれども、年下の彼から、とても刺激をもらった。
王様ランキングやポプテピピック再放送が合間合間の癒し。あとは、仮面ライダーリバイスがどんどん目が離せない。どうやら周年記念作品がストライクゾーンのようだ。
12月
年内最後の「対話型鑑賞自主練習会」は11月に引き続き名画鑑賞。この4ヶ月の経験を通して、徐々にこなれていく感じがあり、より深い鑑賞を生み出すために次のステージに行くことが必要だなと。
非常勤先で「対話型鑑賞」メソッドを拝借したアート鑑賞ゲームに挑戦してみた。一方通行にならない授業をするためには、まだまだ工夫が必要。
「対話型鑑賞」関係の仕事がひと段落し、対話型鑑賞ファシリテーター Advent Calendar 2021への寄稿するため、地方で実践する対話型鑑賞ー鳥取県在住・ナビゲーター4ヶ月目の覚書ーという記事をまとめた。長文だけれどもここ数ヶ月の自分の振り返りとなって良かった。
仕事は年内に完結するものをしっかり終わらせつつ、来年以降の仕込みを。「見る場所を見る——アーティストによる鳥取の映画文化リサーチプロジェクト」は「ことばの再発明」を共同企画した佐々木さんからの依頼。アーティストClaraさんとコラボすることになったので、クララ×クラタのクラコラボだ!と喜んでいる。
コロナ禍前、それこそ京都にいた頃、2日に1回は忘年会をしていたように思うが、鳥取に帰ってきてからは親しい人達とのんびり過ごしたり遊んだりすることが増えた。今回もそんな年末だった。一緒に過ごしてくれた皆さま、ありがとうございました。
おわりに
結局濃密な1年となってしまった。毎月毎月濃かった。
ただ、自分1人ではこの景色には辿り着けなかった。これまでもそうだったけれど、個人事業主を始めてからより強く思う。今年はいろんなチームのサポートをする中で、それぞれのチーム内で取り零されているものをリベロ的に掬い上げてるような活動が多かったように思うが、そのやりとりのおかげで自分が救われたように思う。関わってくださっている皆さん、本当にありがとうございます。
2022年の抱負はまだまだ言語化することが出来ないので、じんわりスタートしていきたいな、という気持ち。また、今年後半に始めた「対話型鑑賞」が来年以降も続けていけるように、より発展していけるように、いろんな種を撒いて芽を出していけるように動けたら。現時点ではそのように思う。
ということで良いお年を。今から年賀絵をゆるゆる描きたいと思います🙏
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