鐘形の分銅
画像は、倉敷美観地区の古道具屋「ウームブロカント倉敷」で目に入った釣り鐘形の分銅です。
秤で重量を測定するときに、重量の基準として用いるおもりです。長年使われなかったので、全体が赤さびに覆われています。
古来からある、鉄の腐食防止法である黒さび加工が表面にしてあったのでしょう。ところどころ黒さびの被膜が残っているところがあります。赤さびの背景から浮き上がる黒さびの模様を眺めていましたら、焚き火を囲む人びとが見えて来たのですが、いかがでしょうか?
作為のない、自然が創った造形に面白味を感じて、思わず購入してしまいました。
追伸
分銅は、おそらく江戸時代に倉敷の商家で使われていたものでしょう。倉敷の有力な庄屋であった旧・大原家住宅にも同様の道具が展示されていました。