二羽の小鳥と二羽のうさぎ
画像は、岡山県立美術館のミュージアムショップで出会った作品です。小さな木の彫刻に現れた年輪が、地図の等高線のように見えます。“地形”には山の頂上と急峻な尾根があるのが分かります。木の生きた証そのものである年輪を丁寧に生かしてある造形に、木に寄り添う優しさが感じられました。
起こしてみると、それは小鳥でした。小鳥の背に風が流れ、年輪はさらに美しく輝き出します。じっと見つめていると、ハープの弦のように見えてきます。残念ながら、作者はだれか判りません。ショップのスタッフに尋ねても、古い販売契約のものなので、もはや判らないそうでした。
作者不詳の小鳥の彫像は、実は、つがいでした。小鳥が、つがいだったもう一羽を呼んでいる気がしたので、次の日、岡山県立美術館に迎えに行ってきました。二羽は、つかの間、離ればなれでしたが、つがいにもどって、おちついた様子で、幸せそうです。
番外編
筆者の仕事場に、二羽どうしのつながりで、仲間が増えました。
倉敷白壁通りアートギャラリー・ビョルンのクリエーターハイジさんによる二羽のうさぎです。
作品は、オーブン陶土で作られていて、手で造形された後、オーブンで焼き上げられた焼き物です。
二羽は、扉の画像にある、ハイジさんの店先に咲いていた花を抱えています。
リアルなうさぎは、表情が乏しいのですが、この二羽のうさぎも顔の表情は作り込まれていません。ですが、耳と手足で感情が豊に表現されていて、安らいだ、やさしい気持ちにしてくれます。
番外編2
小鳥の彫像を、カメラレンズの製造に使う透明度の高いガラス板の上に載せてみました。
仲睦まじい、水鳥のつがいの様で、とても良い感じになりました。
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