見出し画像

ロイヤル・アルバートのボーンチャイナ

ボーンチャイナとは牛の骨灰と磁土を混ぜて焼成した乳白色の磁器です。英国では白磁を作るのに必要な原料のカオリンが採れなかったので、カオリンの代わりに牛の骨灰が用いられたのが始まりで、ふっくら柔からかい質感の磁器になります。

画像は、倉敷本通り商店街の老舗喫茶ウエダでサーブされた、英国ロイヤル・アルバートのボーンチャイナ製のコーヒーカップです。白地のままで絵が入っていないので、お尻がふくらんだ器の形と相まって、ボーンチャイナの柔らかな乳白色が際立っています。

画像1
英国ロイヤル・アルバートのボーンチャイナ製のコーヒーカップ

それは、秋先に咲くシュウメイギクのようでした。白のシュウメイギクは、花びらが厚くぽってりとして、濃い白色をしています。丈夫で半日陰でも咲くので、倉敷の路地裏でもよく見かけます。白磁の故郷である中国からやって来た、日本に古くからある帰化植物です。

画像2
シュウメイギク


追伸
ロイヤル・アルバートの関連記事は、こちら


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?