ミニマリズムと本の手放し方
コラム809:ミニマリズムと本の手放し方
ミニマリストにあこがれて、せっせと持ち物を処分しています。今まで、手放して後悔したものはほとんどないのですが、本は、困った、ということがあります。電子書籍がなかったり、絶版だったりすると、図書館にしかないものがあるのです。井上洋治神父の著作集などは、1冊しか手元になくなり、新刊もないようす。
そして、若松英輔氏の本を読んでいて、「未読の本からも影響を受ける」という言葉に出会い、どきっとしました。つんどく、とか、今は読めないな、と思った本を手放すことも多かったのですが、あくまでも「未読」で、自分が変わったり成長すれば読む時がくることもあるのです。カラマーゾフの兄弟、とか池田晶子さんの本とかがそれに当たると思います。ただし、それらはいつでも手に入りそう。
ミニマルな本棚は見ていてさっぱりする反面、語りかけてこない、というか、殺風景です。
もう手に入らないかもしれないものは、きちんと手元に残すことはしなければ、と思いました。勢いに乗って捨てるので、おっちょこちょいも多いのです。
電子書籍があるものは、手放す。絶版になりそうなものはキープ、という基準が必要みたいです。書籍の世界は回転が速く、絶版も多いので、ちゃんと調べないと、高額古本になったり、露と消えたりしてしまいます。
本の断捨離は難しいのですね。
2024年5月21日
クララ
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