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髪を切りに来ました。
noteでは活字の本の感想だけを書こうと思っていたのですが、
内容が!!!!!!!!
あまりにも!!!!!!!
尊いので!!!!!!!!!!!!!!
マンガの感想を書こうと思います。
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【髪を切りに来ました。】
【最終兵器彼女】の高橋しん先生の作品です。(他の作品を読んだことがないため、私が知ってる中での代表作として挙げています)
美容師の父親・陸と、上手く言葉が話せない小学生の息子・一星が沖縄へ離島留学をするところから話が始まります。
「手に職を」と祖母に言われて美容師と理容師の資格を取った、堅実な考えを持ってそうな陸ですが、人間関係がなんだか不器用そう。一星は過去のあることがきっかけで会話がスムーズに出来なくなった。何がきっかけだったのかはまだ触れられていません。
陸の妻・一星の母親についても、陸や一星の回想で出てきますが本編にはまだ登場せず。
高橋先生は1巻のあとがきで『何も起こらない話を描こうと思った』『今まではドキドキ胸が潰れるような話を描いてきた』と話されていますが、
このマンガも読んでいて胸が潰れる思いです…!!!!
確かに【最終兵器彼女】のように物理的に傷つく(戦争でケガをする)ようなことはなく、陸と一星の離島での生活を中心に描いているけれど、みんな心に何かしら溜めてるものがあって、それを上手く言葉や行動には出来なくて…というもどかしさ・いじらしさがもう…!!
誰にでもあることだよな〜という部分が、先生の言う『何も起こらない』なのかもしれないけれど、誰にでもあるからこそ共感できて感涙必須。
【最終兵器彼女】では地球の崩壊を描いていましたが、このマンガでは涙腺が崩壊します。
子どもがいる人なら尚更。
1巻で1番泣けたのは、島のおじいが言った
「子どもが大変な時は、親はその倍は大変なんだ」
おじい…(´°̥̥̥ω°̥̥̥`)
あまり島の人は髪を切りに来ないけど、お金を稼がなきゃ!!一星にご飯作らなきゃ!!と仕事と家事に奔走する陸。
言葉はスムーズに出ないけど、感情が昂ると一生懸命伝えようとする一星。
2人の親子としての関わり。
2人を見守る島の人達。
ほっこり温かい気持ちで読めるマンガだと思います。
現在2巻まで出ています。