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人生、キャパシティーの「瓶」に詰めるものの話
今日も人から聞いた話で思ったことをつらつらと。
昨年の夏からストレスの成果、夜身体がガチガチで眠れなくなってしまった。
睡眠薬とかをもらわないと無理なのかと思ったけど、その前にいったん身体の硬さをどうにかしたいと考えていた。
そんなときに自律神経に働きかける疲労回復の整体を専門にしているお店を見つけて、月2回のペースで通うようになった。
先生自身もメンタルを病んでしまったことがあるため、気持ちにも共感してくれ、安心してお話しすることができる方である。
明日から仕事復帰ということで、前日の今日、整体へ。
明日から復帰することをお話していると、
とりあえずがんばりすぎないようにね~と言われた。
いろんな人から言われるのだが、どうしたらいいのかというのをよく分かっていなくて、少し相談してみた。
先生が以前心理学者さんか物理学者さんかの動画を聞いたことがあるらしいのだが、そのときに聞いたことを、先生の見解も織り混ぜながら話していただいた。
目の前に、空の瓶がある。
そして、大・中・小サイズの石、砂、泥、水がある。
これを、人生の中の要素とする。
大きければ大きいほど、生きていく上での重要度が高い。
例えば
大きい石は、健康、安全、経済、家族など
中くらいの石は、仕事、交遊関係など
このとき、瓶は人生という名のキャパシティーを指す。
ポイントは、
大きいものから詰めていくこと。
先に小さいものを詰めてから、大きいものを詰めると、
入らなくなってしまう。
そしてもうひとつ。
蓋はきちんと閉まる状態であること。
自分のキャパシティーはあくまでその瓶のサイズ。
それを超えたらキャパオーバーになってしまうのである。
「仕事」や「交遊関係」を最優先で詰め込んでしまって、「健康」という大きな石がこぼれおちた状態。
これが俗に言う「限界突破した」「メンタルが限界を迎えた」状態に当たるのだという。
だから、休職した今は仕事とか他のものを取り除いて、いったん「健康」を瓶にしっかり戻すことができた。
復職してからしばらくは、キャパの中に余裕をつくる練習をした方が良いのだ。
がんばらなくてもいいと言われても、心苦しい、そもそも何をどうすれば?と思っていた私には、すごくイメージが明確化されて分かりやすい例えだなと思った。
最初はもはや蓋は閉めたままでいけばいいんだよー、と言ってもらえて、非常に私は明日からの心意気として腑に落ちたのである。
そして先生はこんなことを話していた。
がんばりすぎる人は、瓶の蓋をいつも開けていて、何でも受け入れてしまう人なんですよね。
だから、いったん閉めて、いけそうだな!というのだけ中にポンって入れていくのがいいんですよ。
せっかく今健康は戻ってきたので、それを残せるようなものだけを選ぶ、受け入れるっていう練習がうまくできたらいいですよね。
確かにそうである。
私は、そもそも「蓋を閉めることは許されない」と思って働いているところがあった。
何があっても結局総合職だからやらされる、だから拒否するなんてしてはいけないんだろう、と。
でも私も、人間である。
私が総合職として入ったのは、やりたいことへの最短ルートをとりたかったからであって、都合の良い存在として無駄な理想を押し付けられて病むためではない。
だから、もう一度今からこの瓶に何を詰めるか選別しよう。
というか私の場合は、不要なものを入れないようにしよう。
やらなくていい気遣い
自分の心に嘘をついてまで振りまく愛想
「総合職だから」という一定以上の固定観念
周りの過度な期待に応えること
自分のことを貶すこと
そして、既に入っている健康をはじめとして、
大事な家族や友人、大切な同僚、
自分のやるべき仕事、経済、趣味など
自分が生きるのに必要なことをしっかり入れる練習をしよう。
大きいものをいれた方が、瓶も少しずつ大きくなるような気がするし、安定するはず。
まず明日は、瓶の蓋は閉めて、最低限のやるべきことをやっていこう。
無事に1日を過ごせますように。