鉛筆削りに入りたいモノ5選
鉛筆削り。
入れたモノを徹底的に尖らせる
逆少年院です。
この場合は尖っていることに
価値があるという
売れない芸人の様な思考をしている
鉛筆側にも否があるかもしれません。
とはいえ、この鉛筆削り。
鉛筆しか尖らせてこなかった自分の人生に
飽きを感じ始めています。
丁度ここに
鉛筆削りに入りたい、と名乗りを挙げた方々を集めました。
さっそく見ていきましょう。
①ポッキー
老若男女から愛されるお菓子に
まさかの思想が発覚しました。
しかし考えてもみれば当然の事、
この世に生を受けてから
すでに15年以上経っている彼です。
そろそろ尖りたくなる頃でしょう。
ポッキーゲームにおける
完全な当て馬の役割に甘んじていられる程
彼の精神年齢は成熟しきっていません。
大人としては
一度くらいそんなポッキーの願いを叶えてやりたい、
と考えるのが人情です。
11月11日にだけ
ポッキーを購入する人間に冷たい態度を取りたい
という気持ちを持って
何が悪いというのでしょう。
ぜひ鉛筆削りに入って頂きたいです。
②爪楊枝
衝撃が走りました。
私達自身も彼がそのような欲求を持っていたことなど
ついぞ知りませんでした。
彼の果たしてきた役割を考えれば
もうこれ以上必要ないことのように感じますが
彼は全然満足していません。
凄まじい向上心です。
大谷翔平、藤井聡太に並んで
次に時代を掴むのは彼かもしれません。
ひたむきな姿勢はこの両者に勝るとも劣りません。
居酒屋で痰のキレが悪くなった壮年の男性以外にも
彼が使用されるようになる日は
近いことでしょう。
ぜひそのことを願い謹んで
彼を削っていきたいものです。
③単四電池
電池界の小さな巨人の殴り込みです
彼自身、周りの電池と自らを比較し
身体的コンプレックスを抱えていることは
想像に難くありません。
だからといって
身体的コンプレックスを
過度な装飾や見た目で誤魔化そうとするのは
正直いうといただけません。
タトゥーというのは入れてから
後悔するものなのです。
しかしながらこの場合は
「君はそのままで良いんだよ」という言葉を
誰一人彼に投げかけてあげることが出来なかった
我々の責任でもあります。
旦那に隠して不倫相手との子供を出産し
家族3人で公園に来た際、
蝶々を捕まえたことを報告するために
自分に駆け寄ってきた我が子を見る時の女性の気持ちで
新たな装いを得た彼を見守ってあげましょう。
④プレパラート
理科室のカリスマの降臨です。
彼自身も自身の活動範囲をそろそろ小学校の一角から
広げていきたいと考えていたのでしょう。
周りはそんなことを思っていませんが
彼はあくまで自身のことを一発屋だと認識しているようです。
努力は尊いことですが、方向性が間違っている気がしないでもないですが
純粋な彼の思いを妨げる術を
私たちは持ちません。
いつまでも
“懐かしいモノ”枠に甘んじている気はない、ということでしょう。
挑戦はいつであろうと、
挑戦しないものに笑われます。
生まれ変わった彼が
ちょっと小型のタガーナイフとして
犯罪に使用されないことを祈るばかりです。
⑤東京タワー
まさかの大御所の登場です
もはや彼の魅力を尖っていることとして
認識している人はいない気もしますが
スカイツリーという
同業他社にその地位も名誉も奪われた彼としては
起死回生の一手なのでしょう。
その向上心を褒め称えたいところですが
人には皆引き際がある、ということを
理解できていない、ともいえます。
彼自身がすでにビートルズと同じジャンルに
入っていることを
彼だけが知らないのです。
時の流れの残酷さは、いつでも新鮮な形で
我々の前に現れます。
もはや彼がかつての栄光を
取り戻して復権を果たす世界は
訪れないでしょうが
そのことは
彼が全力を挙げて物事に取り組んだうえで
彼自身が気づかなくてはなりません。
謹んで
鉛筆削りに入っていただきましょう。
いかがでしたでしょうか。
鉛筆削りも鉛筆以外のモノを削れて満足そうにしています。
皆さんもたまには、鉛筆削りで
他のモノを削ってみてください。
以上です、文房具は大切に扱いましょう。
ありがとうございました。
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