野の花のようにひそやかに、生きたいと思っているのに、短気な私には難しいです……🌸🌸
今日は火事で亡くなった甥っ子の13回目の命日です。
私の実家は、何度も洪水の被害に遭っているので城壁のような塀の上に建っています。
母は3度仮設住宅で過ごしました。
3度目は火事のあとで、甥っ子が夜勤で帰ってきてお昼ご飯を作ってやろうと買い物に行って帰ってきたときに起きていたそうです。
孫を助けられなかった母は、口には出さなかったけれど、きっと悔やんだことでしょう。
だから、最後まで息子たちには迷惑をかけまいと、自分のことは自分でしていました。
亡くなった年の夏も「とうもろこし」を作って、ゆでてくれました。
だから秋の終わりに死んでしまうとは思いませんでした。
でも、亡くなったときの顔は安らかでした。
きっと天国で、先に行ったみんなに会えると知っていたからでしょう。
母はいつも笑顔でした。働きものでした。
花が好きでした。
庭には四季の花がいつも咲いていました。
川のほとりにコスモスを植えていました、ほかの人の空き地にも植えていました。
台風の時に土が流されないように、と考えたからだそうです。
少しでも被害を食い止めようと、学のない年寄りの頭で考えたのだと思います。
母がいたから、明るく過ごせたと、残された甥っ子がいっていました。
母は薔薇の花が好きだといっていましたが、野の花のような人でした。
母を見習いたいと思いますが、あの、天然さは私にはありません。