知っていただきたい、小さな街の小さな教会の歩み……♰♰
「牛久ナザレン教会の歩み」という本を、クリスチャンの友人が送ってくれました。
牛久といっても千葉県の小さな町です。
わたしがこの教会に初めて行ったのは1988年3月19日です。なぜ覚えているかというと、牧師が型破りの先生だったからです。
その日は第3聖日で、ナザレン教団では聖餐式がある日でした。
聖餐式は本来洗礼を受けたクリスチャンのみが行う儀式ですが、牧師の豊田先生は「わたしはね、教会に来てくれた人は誰でも神さまの子供だと思っているのですよ。だからあなたもみなさんといっしょに神様のパンをいただきましょう」といってくれたのでした。
わたしはそのころ、「自分が生きていていいのだろうか?」と思い悩んでいました。だから、ここにはわたしはいてもいいのだと感じることができて、うれしかったのを覚えています。
献金のときは「無理はしなくていいのですよ」と笑顔でおっしゃいました。
牧師はおおらかで優しいおじいちゃんで、いつもニコニコ迎えてくださいました。
信徒は20人ほどの小さな小さな教会でしたが、幼稚園を経営していて、幼稚園の保護者の方たちに支えられていて、献金を求められたことはありませんでした。
礼拝のあとはみんなでカレーを食べました。1食200円でした。楽しい教会生活でしたが、わたしは家庭の事情で都市部に引っ越すことになりました。
その後教会を訪れるチャンスはなく、先生は老いて、教会は閉鎖されましたが、五井教会の牧師が月2回来てくださって、いまも礼拝は守られているのです。
そしてこの本が出来上がりました。
わたしは、牛久ナザレン教会の豊田先生に出会わなければ、クリスチャンにはなっていないと思います。
本当はしてはいけないことでも、あなたはあなたで尊いのですよ、といって、聖餐式に参加させてくれた豊田先生に出会えて本当に感謝です。
牛久での礼拝がいつまでも続きますように、祈っております。