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大江健三郎さんが作文を評してくれた思い出……❣❣❣
昨日、大江健三郎さんが亡くなったというニュースを見ました。
大江健三郎さんの作品はわたしには難しくて、読んだのは、子供向けのエッセイ集2冊だけです。
なぜ、読もうと思ったかというと、1993年の千葉県障害者の日のイベントの記念講演が大江健三郎さんだったのです。
その日「心の輪を広げる作文」の授賞式があり、千葉県文化会館で受賞者が自作を朗読しました。
授賞式後の記念講演で、私の作文を聞いて「この人は自分の障害を受容した上で、自分の意見が言えるひとですね」といってくださったのです。
びっくりしました。
当時、私は県立のリハビリテーションセンターの年次任用職員でした。
10年以上更新して働きましたが、毎年来年は更新できるのかしら、勤務時間を減らされないかしら、と不安でしたが、文章を書くことで救われました。
ひがみ根性が出そうになったときは、大江さんの言葉に励まされました。
障害があっても頑張れば、認めてくれるひとがいることも知りました。
いっしょに働いていた介護職員がケアマネ試験をいっしょに受けよう、と誘ってくれました。
受けたら合格したので、できるかどうか不安でしたが転職を決意しました。
面接に行った居宅介護支援事業所で「あなたがケアマネになるためにしてきた努力に期待します」といって採用してくれました。
私は高校生の頃、障害があるせいで先生に授業中に無視されて勉強するのが嫌になりました。
自分は世の中に必要のない人間なのだと思いました。
でも、大人になって、私を働かせてくれるところはありました。
努力は裏切らない、と、未来の見えない子どもたちに知ってもらいたいと思いました。
毎日書き続けたら、誰かになにか届くかもしれないと願いながら書いています。
人生は長いのです。
人生に絶望しないでください。