■ チョコレートとして贅沢な味わい、そして日本酒の個性が楽しめる
まず着手したことは日本酒の銘柄選定です。帰国中の佐々木さんにKURA ONE® をお持ち帰りいただきました(小さくて軽いKURA ONE®だからできる手荷物運び)。
試飲後に #超大人の日本酒チョコ としてカタチにした時に、1) チョコレートとして個性が表現できる日本酒、2) チョコレートの個性の違いが楽しめる日本酒、3) マリアージュが楽しめる日本酒を協議して3銘柄を選定しました。
その3銘柄はこちらです。銘柄が決まった後、佐々木さんは思索を繰り返しレシピを設計していきました。
■ 「濃厚で美味しい、でも個性が見つからない」から始まった #超大人の日本酒チョコ開発
[Ver. 01]
目標
Ver.01が目指したことは、シンプルにチョコレートとして贅沢に美味しいこと。シンプルにそしてストレートな目標です。
挑戦
私たちが形にしたい #超大人の日本酒チョコ のカタチを佐々木さんに汲み取っていただきました。佐々木さんが積み重ねてきた日本酒生チョコレートの実績があって素晴らしい仕上がりでした。日本酒のうまみと香りが最初に感じ、濃厚なチョコレートの美味しさと深みが楽しめ、贅沢な余韻が残ります。さすがの仕上がりでした。
課題
しかし、3銘柄を食べ比べたときに、春鹿は明確な特徴が分かりました。しかし、天吹と南部美人はなかなか分かりませんでした。チョコレートとして素晴らしく美味しいのですが、2つのチョコレートの差、そしてお酒の個性をつかめませんでした。チョコレートを味わう舌の場所を変えたり、鼻から空気を入れたり。お酒の個性をからチョコレートの味わいを仮説してそこからリアルな味わいを追いかけて行ったりしてやっと分かってきました。
[Ver. 02]
目標
Ver. 02が目指したことは、日本酒の個性をチョコレートにどう表現するのか?また複数の銘柄の #超大人の日本酒チョコ がそれぞれ識別できる個性を表現することです。もちろん、美味しいチョコレートであることが大前提です。
挑戦
Ver. 02はチョコレートとしての完成度は求めず、日本酒の個性が表現できるチョコレートを目指してレシピを見直していただきました。チョコレートの風味と損なわず、濃厚なチョコレートと日本酒の香りや味わいが生きてくるバランス。Ver. 02はより日本酒の香りや味わいが見えるテスト版としてのチョコレートです。
課題
まるでクリームのような柔らかさ。Ver. 01より際立つ個性には驚きました。弊社澤田は次のような感想メモを残しています。
Ver. 02のアルコール含有量は22%〜35%で、ちょっとアルコールは高い・・・でも他にはない贅沢な体験でした。
[Ver. 03]
目標
Ver. 03は、チョコレートとして贅沢美味しいこと、チョコレートに表現された日本酒の味わいが楽しめること、そして3つの銘柄の個性楽しめることを実現するチョコレートを目指しました。
挑戦
Ver. 03の商品が出来上がってきました。まさに贅沢で濃厚なチョコレートで、日本酒らしい香りと味わいが楽しめるチョコレートです。そして、南部美人、天吹マリーゴールド酵母、春鹿の個性がチョコレートの中に際立って存在していました。
一般的な生チョコレートはカカオでコーティングしているイメージですが、今回の #超大人の日本酒チョコ は、カカオバタースプレー(カカオパウダーからカカオバタースプレーに変更)でコーディングしています。
日本酒の繊細な香りと味わい楽しんでいたくために、濃厚さ抑えるためでした。しかしカカオのコーティングが少ないと取り分ける時にチョコレートが箱にひっついてしまいます。そのため底面には薄いチョコレートが敷かれています。
取りやすさとチョコレートの深い味わい、そして、ちょっとしたパリパリ感の食感が楽しめます。そんな細かな配慮にも気づいていただきながら、 #超大人の日本酒チョコ を楽しんでいただきたいと思います。
アルコール含有量は3銘柄とも15%です。
■ 代官山の隠れ家バーで試食会を開催
2024年ゴールデンウィークの最終日。東京・代官山にある隠れ家のようなバーでver. 03の試食会を開催しました。
3種類の #超大人の日本酒チョコ と、その原材料に選ばれた3銘柄の日本酒とのマリアージュ。参加者からはこんなコメントがありました。
他には見られない、ここでしか手に入らない #超大人の日本酒チョコ を是非、ご堪能ください。
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