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世界一好きなサッカー選手 阿部勇樹
僕の世界一好きなサッカー選手である阿部勇樹選手が引退することになりました。
浦和の22番、ずっとそのプレーを見ていたかったです。
今更ながら阿部勇樹選手のプレーについて、思い出も含めて記載したいと思います。
①正確なキック
まず最初に、何と言っても正確なキックがあげられます。
ジェフ時代、阿部選手が試合に出始めた時、衝撃を覚えたのを今でもよく覚えています。
コーナーキックのボールがめちゃくちゃ鋭い。あの頃のジェフのコーナーキックは2回に1回はゴールになっていたのではないか、そういう印象を今でも抱くほど、精度の高い、相手にとって怖いキックをしていました。
フリーキックはもちろんのこと、試合中の長短のパスもまさに正確で、自分もああいうキックができるようになりたいと心から思っていたのを今でも思い出します。
更に、PKの成功率が100%だとこの前テレビを見ていて初めて知りました。
たしかに、外したところを見たことがないです。
最も印象に残っているPKは、やはりというか2007年ACL準決勝 城南一和戦のPKです。
試合中に脚をつっているにも関わらずキッカーになっていて、見ているこっちが心配になったのを鮮明に覚えています。
そんな心配は全く関係なく、右上に決めてしまいました。
蹴った後も脚を引きずっていたのを見て、「この人ホント凄いな、阿部勇樹レベルだと脚をつっているとか関係ないのか…」となぜか納得してしまいました。
ちなみに、大学時代に「実現してみたいこと」みたいな話になった時に、自分は「阿部勇樹とロングキックが蹴りたい」と言って後輩に笑われました。。。
自分にとってはそれくらい特別なモノを持っていた選手でした。
②ヘディング
キックだけでなく、身長はそれほど高くないにも関わらず、ヘディングも強い。
自分の記憶では、たしかオシムさんがジェフの監督に就任したときから、コーナーキックの際はキッカーではなくゴール前で競り合う役割になっていたと思います。
「キッカーじゃなくてもったいない、蹴った方がいいんじゃないか?」とも思いましたが、オシムさんが考えたことだしとも思っていたら、やはりヘディングもできる。
後になって、ヘディングが強いからこそ、その後センターバックも含めたいろいろなポジションをハイレベルでこなせるんだな、と理解しましたが。
ヘディングまで強い阿部選手のことを羨ましく思いました。
③ポリバレント
オシムさんが流行らせたこの言葉に、最もふさわしい選手が阿部選手でした。
中盤より後ろならどこでもできる、4バックでも3バックでも関係ない。
実際、浦和でもボランチはもちろん、センターバック、3バックの中央・サイド、サイドバックといろいろなポジションをやっていました。
どこでもトップクラスでできる、浦和にとって欠かすことのできない選手でした。
また、日本代表では、2010年南アフリカワールドカップときのアンカーでのプレーが印象的です。
中澤、闘莉王と組んだ中央の三角形は、今でも歴代の日本代表の中で最強の組み合わせだったのではないかと思っています。
④背中で見せる
あまり口数が多い選手ではないと思いますが、それでも周囲を引っ張る、背中で見せるという言葉が似合う選手でした。
それだけに、埼スタのゴール裏と大声で言い合う熱い姿が今でも印象的です。
結構前のことですが、口を怪我してテーピングで口の周りをぐるぐる巻きにされて鼻でしか息ができないのに、それでも試合に出続た時には、心の中では熱い気持ちを持っている選手なんだなと思いました。
多くは語らない、でも背中で語る、同じ男として憧れる存在でした。
それ以外にも思い出はたくさんあります。
それを上手く書き出せない、上手く表現できない自分がもどかしいですが、その思い出は自分の中に留めて、いつまでも大切にしていきたいと思います。
今後は指導者の道を目指すとのことですので、オシムさんやミシャさんのような偉大な監督になってもらい、浦和を日本代表を指揮してほしいなと、陰ながら応援しています。
今までありがとうございました。そしてこれからも頑張ってください。