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【パートナーインタビュー】美冨久酒造から見たKURAND

こんにちは。KURAND公式note編集部です。

KURANDが販売している約500種類を超えるお酒は、高い技術力を持つ酒蔵と企画したクラフト酒です。私たちは小規模生産でつくられた、個性溢れた新しいお酒のジャンルを「クラフト酒(くらふとしゅ)」と呼んでいます。

今回の記事では、パートナー酒蔵をご紹介します。日本酒「絶 -zetsu-」や「PONKO」などのKURANDのクラフト酒を造る滋賀県「美冨久酒造」より、代表取締役社長の藤居さんにお話を伺いました。

美冨久酒造(滋賀県)
“美”しく“冨”くよかで幾“久”しい“黄金”の輪をもって日本酒を醸す酒蔵。美冨久の3文字はそれぞれ「吟醸酒の綺麗な味わい」「芳醇な米の旨味を味わうこと」「伝統技法の山廃仕込み」を表し、契約農家から直接仕入れたお米と野洲川の伏流水を仕込み水に、製造の約70%を山廃仕込を用い理想の味わいを追求しています。2017年に創業100周年を迎え、これから100年後も今と変わらず、今以上に全国・世界の方たちに美冨久酒造のお酒を届けることを目指しています。

―KURANDとのお取組みがスタートしたきっかけを教えてください

藤居さん:最初はKURANDが当時運営していた飲み比べ店で弊社のお酒を提供していたところからスタートしました。その後2019年に、クランドCLUBでオリジナルの商品を共同開発しませんかとご提案いただきまして、そこで誕生したのが今販売している「絶-zetsu-」の元になったお酒の「酒裏剣」でした。

美冨久酒造の強みを生かした商品を造ろうとなり、得意の山廃造りのお酒を開発することになりました。山廃造りは酒母の力が強いのが特徴なので、それを最大限に引き出した超ストロングなお酒を目指しました。

藤居さん:手裏剣のように鋭くとんがった味わいのお酒で、アルコール度数20%、日本酒度+20というかなり日本酒としては振り切った味わいになりました。ここまでとがった味わいのお酒は美冨久酒造では造ったことがなかったので、失敗は許されないとプレッシャーを感じながら挑戦したのを覚えています。

名前も「酒裏剣」と手裏剣と酒をかけた名前でとても面白いなと感じましたし、ストロングでキレのいい味わいともマッチしていていい商品が出来たなと感じましたね。

ー商品開発のときの印象的なエピソードはありますか?

藤居さん:実は「酒裏剣」で使用した「滋賀渡船6号」というお米が、とても溶けやすいお米で甘いお酒を造るのにつかわれるようなお米を選んでいました。なので、最初はこのお米を選んだことが失敗だったんじゃないかと心配でした。

でもいざ造ってみたら、キレが良く美味しいお酒が出来上がりました。苦労はした商品ではありましたが、その分とてもいいものができたと自信のある商品になりました。

ーそこから「絶 -zetsu-」という商品が生まれました。今ではクランドの定番人気商品ですが、「絶 -zetsu-」についてはいかがでしたか?

藤居さん:最初に「絶 -zetsu-」というネーミングとラベルを見せていただいた際、「鬼みたいだな」と感じていました。「絶 -zetsu-」の鋭くキレのいい味わいと、このスタイリッシュなラベルが合っているなと思いましたし、とてもかっこよくて個人的にかなり気に入っています。

藤居さん:それからさらに、ラベル違いで「キレてる!」も登場しましたが、また「酒裏剣」や「絶 -zetsu-」とは違った角度の企画で、でもお酒の味わいとマッチしているなと感じました。

最初に企画で名前だけを聞いた時はピンときませんでしたが、実際に出来上がったラベルを見たら「そういうことか」と納得しました。ボディビルダーの鍛え抜かれたボディと、輪郭のはっきりした酒質の印象がとても合っていて、KURANDの企画によってお酒の違った側面を見させてくれてるなと感じました。

―美冨久酒造さんとは、逆に超甘口日本酒の「PONKO」も開発しましたが開発のきっかけを教えてください。

藤居さん:もともと美冨久酒造では甘口で飲みやすい日本酒を製造していて、そこから着想を得て開発が始まりました。低アルコールでジュース感覚で飲めるお酒を造りたいなというのがきっかけです。

蔵があるのが滋賀県というところから、たぬきをモチーフにした可愛いラベルにしてもらいました。いつもラベルを貼っているのはパートタイマ―の女性従業員なのですが、「PONKO」のラベルは可愛いと好評です。

―これまでKURANDとお取引きしてきた中で、KURANDにどのような印象を持たれていますか?

藤居さん:最初お取引きを始めたとき、KURANDはまだ「リカー・イノベーション」という社名でした。その名前の通り、お酒の業界に”イノベーション”を与えているなと思っていました。

そこから社名を「KURAND」に変更し、EC事業に一本化していく中で、より商品開発の部分に注力されていっているなと感じています。だからこそ私たち造り手は、KURANDにしっかり売り続けてもらえるお酒を頑張って造っていこうと思っています。

長くお酒の業界にいると、お酒に対してやはり固定概念がついてしまうのですが、KURANDはいい意味で一切そういった固定概念を持っていなくて、期待をプラスの方向に裏切ってくれることが多いです。「そういった見方もあるんだ」と話すたびに新しい発見をさせてもらうことが多いです。

―KURANDとお取引きさせていただく何か変わったことはありますか?

藤居さん:KURANDとの商品開発がなければ、「酒裏剣」や「絶 -zetsu-」のように、ここまでまで振り切った商品を造ろうとは考えませんでした。

また「キレてる!」のような新しい角度の商品も、自社では企画案が出てこなかったと思います。同じお酒でも見方を変えたら全然違った見え方になるというのは、新しい発見だったなと感じています。

―今後KURANDとどんなことを実現したいですか?

藤居さん:まだまだ新しいお酒を開発していきたいです。"辛い"に振り切った「絶 -zetsu-」と、"甘い"に振り切った「PONKO」。その次はどんなお酒が造れるか、日々考えています。

せっかくKURANDと一緒につくるなら、やっぱり美冨久酒造らしさが詰まった、美冨久酒造だから造れる味わいの日本酒を造れたらいいなと思います。

―美冨久酒造さん、ありがとうございました!


以上、パートナー酒蔵の美冨久酒造さんのインタビューでした。KURANDでは、もっと多くの方にこだわりのクラフト酒と出会ってほしいという思いから、小規模生産でつくられた、個性溢れた新しいお酒のジャンル「クラフト酒(しゅ)」の認知の拡大に挑んでいきます。

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