EDH 《大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer》2020.7.16
■デッキコンセプト(と仮説)
私がEDHでデッキを構築する際に気をつけていることは、とにかく以下の状況にならないこと。
「コンボを邪魔されてやることなくなった」
「ヘイトカード多くて動けない」
「早く終わんねーかな(別作業開始)」
むかつき,食物連鎖,信託者といった有用コンボも、タッチできれば有効な構築もできる。
しかし妨害されてコンボできずに眺めるゲームになっては意味がないため、方向性としてコンボ+バックアップで全体を構成する必要がある。
大渦の放浪者Maelstrom Wandererは、海外のCommanders検証サイト『TAPPED OUT』によるとDランクに位置する、いわゆる中堅どころのジェネラルとされる。
リセット連打型、アドバンテージ稼ぎ型、追加ターン連打型、コンバット能力集中型と、人によって構成が多種多様な逸材だ。
http://tappedout.net/mtg-decks/list-multiplayer-edh-generals-by-tier/
結果としてそれらと戦術の軸をずらすための構成戦略として、
”妨害手段とコンボを無理のない範囲で採用できるミッドレンジ(Ramp)”を採用することで、"ゲームに参加できずに死をまつのみ"という状況に陥る可能性を少しでもさげることができる。
多人数の遊びにはそれなりの様式美が必要。
■デッキリスト
Commander
《大渦の放浪者/Maelstrom Wanderer》
creature 31枚
・7マナ
《ドラゴン魔道士/Dragon Mage》
《パリンクロン/Palinchron》
《龍王アタルカ/Dragonlord Atarka》
・6マナ
《映し身人形/Duplicant》
《火口の乱暴者/Crater Hellion》
《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》
《進歩の災い/Bane of Progress》
《原初の嵐、エターリ/Etali, Primal Storm》
《ヘルカイトの暴君/Hellkite Tyrant》
《聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinx》
《草分けるアイベックス/Pathbreaker Ibex》
《呉主 孫権/Sun Quan, Lord of Wu》
《業火のタイタン/Inferno Titan》
《雷足のベイロス/Thunderfoot Baloth》
・5マナ
《龍爪のスーラク/Surrak Dragonclaw》
《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》
《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
《酸のスライム/Acidic Slime》
・4マナ
《エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage》
《カル・シスマの恐怖、殺し爪/Goreclaw, Terror of Qal Sisma》
《ファイレクシアの変形者/Phyrexian Metamorph》
《ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya》
・3マナ
《失われた業の巫師/Shaman of Forgotten Ways》
《ソンバーワルドの賢者/Somberwald Sage》
《野生の心、セルヴァラ/Selvala, Heart of the Wilds》
《ウッド・エルフ/Wood Elves》
《粗石の魔道士/Trinket Mage》
《永遠の証人/Eternal Witness》
・2マナ
《金粉のドレイク/Gilded Drake》
《桜族の長老/Sakura-Tribe Elder》
・1マナ
《極楽鳥/Birds of Paradise》
Spells(機能別のため、一部カードタイプ混在
Ramp系Sorcery 8枚
《発見の誘惑/Tempt with Discovery》
《遥か見/Farseek》
《スカイシュラウドの要求/Skyshroud Claim》
《耕作/Cultivate》
《木霊の手の内/Kodama's Reach》
《レインジャーの道/Ranger's Path》
《不屈の自然/Rampant Growth》
《自然の知識/Nature's Lore》
追加ターン系Sorcery3枚
《時間操作/Temporal Manipulation》
《時間のねじれ/Time Warp》
《時間の熟達/Temporal Mastery》
Mana Artifact 7枚
《魔力の墓所/Mana Crypt》
《厳かなモノリス/Grim Monolith》
《彩色の灯籠/Chromatic Lantern》
《魔力の櫃/Mana Vault》
《太陽の指輪/Sol Ring》
《スランの発電機/Thran Dynamo》
《金粉の水蓮/Gilded Lotus》
ドロー操作
《師範の占い独楽/Sensei's Divining Top》
《森の知恵/Sylvan Library》
《渦まく知識/Brainstorm》
サーチ
《ギャンブル/Gamble》
《俗世の教示者/Wordly Tutor》
コンボ用サーチ
《出産の殻/Birthing Pod》
《中心部の防衛/Defense of the Heart》
《歯と爪/Tooth and Nail》
便利枠
《野生の律動/Rhythm of the Wild》速攻付与エンチャント
《内にいる獣/Beast Within》
リセット,全体除去
《インフェルノ/Inferno》
《燎原の火/Wildfire》
プレインズウォーカー
《精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor》
《ダク・フェイデン/Dack Fayden》
《揺るぎないサルカン/Sarkhan Unbroken》
土地 35枚
4《島/Island》
4《森/Forest》
3《山/Mountain》
《統率の塔/Command Tower》
《尖塔の庭/Spire Garden》
《燃え柳の木立ち/Grove of the Burnwillows》
《ガイアの揺籃の地/Gaea's Cradle》
《古えの墳墓/Ancient Tomb》
《樹木茂る山麓/Wooded Foothills》
《吹きさらしの荒野/Windswept Heath》
《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
《霧深い雨林/Misty Rainforest》
《血染めのぬかるみ/Bloodstained Mire》
《カープルーザンの森/Karplusan Forest》
《ヤヴィマヤの沿岸/Yavimaya Coast》
《硫黄の滝/Sulfur Falls》
《内陸の湾港/Hinterland Harbor》
《繁殖池/Breeding Pool》
《蒸気孔/Steam Vents》
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground》
《Tropical Island》
《Taiga》
《Volcanic Island》
《禁忌の果樹園/Forbidden Orchard》
《反射池/Reflecting Pool》
《ケトリアのトライオーム/Ketria Triome》
■大まかな構成、採用基準
・土地とマナ加速でデッキの半分を構成
→一例としてLegacyのEldrazi Stompyが、デッキの半分がマナ(でもマナスクリューすることも多々)であるようにRamp構成を採用する際には多めにマナ加速が必要
・最速キルは諦める
→ほかのプレイヤーに頑張ってもらう。
半分冗談だとして、そうなるゲームもあるが、プレイヤーが多ければ”隙を伺いながら妨害とコンボを通し合う”ゲームに傾くため、ユーティリティクリーチャーで頑張る。
・戦闘要員は、単体で仕事をするor打撃力に大きく貢献するクリーチャーを選定する。
■採用したコンボ
・《パリンクロン/Palinchron》+《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator》の有色無限マナ
・《士気溢れる徴集兵/Zealous Conscripts》+《鏡割りのキキジキ/Kiki-Jiki, Mirror Breaker》
クリーチャー単体でも仕事をするうえに、
《出産の殻/Birthing Pod》
《中心部の防衛/Defense of the Heart》
《歯と爪/Tooth and Nail》
からサーチして即死ルートも可能であるため採用。
上記3種のサーチカードは、ユーティリティとして他のクリーチャーをサーチすることも可能であり、序盤以外では死に札にならずに済む。
《書かれざるものの視認/See the Unwritten》も同様の動きが期待できるが、あくまでライブラリートップからの限定枚数からしか選べないため不採用とした。
8枚から探すため、一見問題ないように見えるが、マナ加速がデッキの半分をしめる構成のため、不発になることが多かった。
■不採用にしたコンボ
《食物連鎖/Food Chain》
《Foresight》
《運命の操作/Manipulate Fate》
《不死身、スクイー/Squee, the Immortal》
《霧虚ろのグリフィン/Misthollow Griffin》
《永遠の災い魔/Eternal Scourge》
食物連鎖パッケージは色も合い、無限マナを達成した場合の使い道もあるため強力なコンボパーツではある。
しかし食物連鎖以外を単品で引いた時の弱さが際立ち、かつ食物連鎖を破壊された場合のロスが大きい。
これを使用する場合は、従来通り むかつき+カウンター等のバックアップのもとで構成する方がデッキの方向性と合う。
つぎはメイビーボードについてでも書いてみたいと思います。
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