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憧れの平屋をあきらめる

前提条件

エリア:東京駅まで1時間30分くらいの郊外
立地環境:40〜50年くらい前に開発された住宅街
用途地域:第一種低層住居専用地域
容積建坪率:50/100
都市ガス○
上下水○
海抜30mくらい

土地面積:100坪
南側道路(前の建物は2階建てアパート)
建て替えのため土地探しはなし

家族構成:
世帯主 父70代後半/夫と私40代
子供はいない・夫が犬を飼いたい

ざっくりとしたイメージ

建坪は35坪くらい
駐車スペースは2台
畑やりたい
ドッグラン←犬はまだいない
畑や車用品をしまう物置欲しい←後付けでも○

憧れの平屋

まず、かっこいい。
耐震の面でも安心。
年老いた時に2階がないのは楽。
幸いなことに土地の面積も十分。
条件は揃っている。

デメリットとしては、基礎や外皮面積が膨らみ施工費がやや高になる。
2階建てのほうが断熱の性能は上がる。
40歳過ぎて新しい家を0から計画できるなら平屋一択じゃねえの?って思う。
だがしかし、、、

譲れないことが2つあって平屋をあきらめる

お布団、天日で干したい。どうしても。
布団乾燥機やレイコップのポテンシャルも理解している。
向島では水戸街道沿いだったからお布団干せなくてお世話になっていた。

でも、ダニは天日で殺したい。
太陽の匂いのするお布団で寝たい。
東京から地元にUターンして、お布団を干せるようになったことが1番の喜び。
「ベランダを付けると施工費膨らむし、防水のメンテも必要になるから最近はつけない家が多いです。家自体が高性能になれば布団を干す必要なくなりますよ」と設計士さんにも念押しされたので何度も考えたけど、どうしても天日で干したい。

もうひとつ理由がある。
母がお布団干すの大好きで。
どんなに忙しくても、少しでも「今こそ!」って日差しがあると必ずお布団を干していた。
ダニを殺し、汗を飛ばし、ふかふかに。
ひとり暮らししていた時はお布団を干せなかったのもあり、帰省してお日様の匂いがする度に「あー母は今日もお布団干してくれたんだ、ありがたいな、お日様の匂いがするな」ってホッとしていて。
母が亡くなった今、特に冬、太陽でほかほかになったお布団に入ると「あー、母が干してくれたお布団の匂いだ、まだ母が生きているみたい」ってジーンとして一人で静かに涙を流したりする。
太陽の匂いがするお布団がある限り、私は幸せを感じることができる。
これが亡くなったら田舎にUターンした意味よ…って思う。

一応言っておくと、我が家3人ともお布団派。
ベッドはなし、マットレスもなし。
お昼間、お布団を干すとスペースが空くの気に入っている。
マットレスのある生活したことないけど、ちょいちょい取り替えられないし、汗とかダニとかどうなっているのかわからなくて受け入れ難い。
マットレスって捨てるの大変そう。
押入2間分くらい昭和の布団があるので、全部使い切るまでお布団でいい。
しかも昔のお布団、物がイイ。
ダサいけど。

迷いに迷ったけど「お布団を天日で干したい」「夜、窓を開けて寝たい」の2点を譲れず、平屋をやめて2階建てにすることに。
70歳になったら後悔するかな、、

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