20年に1回くらいの自治会“班長”。家長の父が拒否するから班長会議に出てみた
母が急逝して実家に帰ってきた大混乱のその年、うちは10〜20年に一度くらいの頻度でまわってくる“班長”だった。
正直、自治会になんて意識がまわらないよー。
だがしかし、「喪中は免除」とかいうことにはならない。
父は班長会議に出たがらない。
「あんなもん会議じゃねえ、くだらない」。
家長の父が出ないのなら私が出るしかない。
行ってみてわかる、“会議”とは名ばかりで、ちっとも“会議”じゃない。
父が「会議じゃない」と言う理由は知っている。
前回、うちが班長だった時に、会議の終わりにあるお決まりの「他に何かある方いますか?」って問いに、手を挙げて「ゴミを捨てる袋、袖ケ浦市指定の有料袋でなくスーパーでもらう袋で出して良いようにはなりませんか」と発言した。
当時、スーパーのレジ袋は無料だった。
お隣の市はレジ袋でゴミ出しOKだった。
袖ケ浦市は黄色い指定の有料袋じゃないと、ゴミを回収してくれない。
父はずっと疑問に思っていたみたい。
だがしかし、「そういう余計な話は控えてください」と嘲笑われたそうで、憤慨して帰ってきた。
たぶん、言い方も含めて腹たったんだと思う。
たしかに、市議会ならまだしも班長会議で市の仕組みは変わらないだろ。
「犬のフンが〜」とかそのレベルの「何かある人」なので、父の提案は場に相応しくはなかったんだろうけど。
でも、そういう場で出た市民の声を班長が取りまとめて市に持っていってもいいんじゃないか。
私は、出すゴミを減らす意識を高めるために1回2000円とか、むしろ家計が逼迫するぐらい高額にしたらどうだろう派。
もしくは自分が出すゴミは“全て”自分で回収してくれる所に運ぶ。
=お休みの日はゴミ出しで潰れる→ゴミ減らそうって思う。かな?
ゴミの出し方、素敵だなあって覚えた町名「上勝町」。
ゴミの出し方、見に行ってみたいなあと思える「上勝町」。
「出すゴミを減らそう」って意識のある人、どれくらいいるんだろう。
自分が出したゴミ、どこに運ばれてどうなっているか調べたことある人ってどれくらいいるんだろう。
ゴミを回収してくれている人の仕事、知ろうとしたことある人ってどれくらいいるんだろう。
子供の頃に、学校でゴミ処理施設の見学に行った。
そこで見たゴミの量に驚いたこと、強烈な匂いがしていたこと、子供心に衝撃的で今でも覚えている。
私は、そう遠くない未来、5年とかのスパンで自由にゴミ出しできなくなると思っている。
日本で出すゴミ、自分の国の国土で処理しきれずに、海外に運んで処分してもらうなんてバカげている。
声高に流行りの「SDGs」叫ぶ前に、1人の意識が変わらないとって思う。
レジ袋の有料化も、なんかピンとこない。
やらないよりはやった方が良いのかもしれないけれど。
店に並ぶ商品そのものが既にプラスチック製の袋かケースに入っている。
ペットボトル入りの飲み物で溢れているよ?
海に流れ出るマイクロプラスチック問題、レジ袋やペットボトルは捨て方で減らすこともできる。
じゃあ、お洗濯で垂れ流している衣服から出るポリエステルとかナイロンとかのマイクロファイバーは?
話、それました。
班長会議です。
レジュメA4ペライチ程度のことを、前に座った会長さんや会計担当の方、スポレク担当の方が上から順に読み上げるだけの“報告”を聞く。30分程度。
しかも昨年はコロナでイベントはほぼ中止。
読み上げも「中止でした」「中止でした」「中止でした」。
コロナでイベント端から中止しているのに、班長会議は集まるんですか。
この報告、LINEで事足りません?
この会議、オンラインにしてもらえませんか。
「中止でした」は班長だからって先に知る必要ないし、回覧板で良くない?
回覧板も、「これは必読性ある」って内容だったことは、年に1回くらいじゃなかったかなあと思う。
ほとんど内容のないチラシを回している。LINEでよくないですか?
ネットやスマホの環境が難しいお年寄りが多い。確かにそう。
ならば、LINE対応できる人は選択制にしたらいい。
回覧板を回す時に、お隣の方と声をかけ合うのであれば、その機会を奪うのは…とも思うけれど、ポストに入れておくだけで会話は交わさないし。
意見を交わすとかない“会議”。
1人の人の時間を奪うに値する意義ない“会議”。
ナンセンス。
「班長、集まりました」っていうポーズがないといけないのかな。
無駄を省いて、もっと有効な時間にするために、どうせ集まるならもっと発展することに使えばいいのに。
2020年は町会のあらゆるイベントが中止になりました。
班長の仕事、ほとんどなかったので楽チンではありました。
そんな中でも実施されたのが、町内一斉清掃。
一つの公園に全世帯1人ずつ集まります。
集まる必要、あるんか。
お年寄りが多いのに?
密を避けるための行動を促しているのに?
班ごとにとか、少人数で日にちや時間をズラせば良いんじゃないか。
自治会も、2020年にコロナを体験して、集まれない時はどういうやり方にするのか検討しているのだろうか。
停電や断水を伴う災害が起きた時、避難所に避難できない対策、各自はもちろん、自治会、市、県、国は考えているんだろうか。
変化に順応できる人しか生き残れない時代、来てると思う。
各自はもちろん、自治会、市、県、国、全部。
墨田にいた頃、町会とか自治会には参加していなかったけど、地域のイベントには関わってきた。
民間や有志って、話が早い。
みんな忙しいから集まらずとも意見交換し合い、それぞれがそれぞれにできることを各自で動いておく。
リアルで会う機会には、スマホやメールで拾いきれない深い部分を洗い出してブラッシュアップ。
仕事とは違う距離感、仕事とは違うスピード感、仕事では試せないことにもダメ元で小さなリスクでいろんなこと挑戦できる。
やりがいも、仕事とは違う達成感が得られる。
使ったことないツール?容赦なく置いていかれる。
そこに参加する楽しみを得るためには、新しいツールもどんどん取り入れていかないといけない。
ま、町会じゃ無理か。
「zoomで」「slackで」「chat workで」って言われて、「…。まずは一旦集まりましょう」みたいな?
「昔からこのやり方でやってきました」とか「慣習が…」とかいう人は、思考停止したロートル。
お茶飲みながら思い出話する会でも開いたらいい。
「これからのこと」を考える席に、ガン首揃える資格ないと思う。
子供いないから関わったことないけど、PTAも似たような問題ありそうだなあ。
時間が売るほどある人たちならいい。
そういう人で回したらいい。
頼れる自治会、参加したいと思える自治会、魅力のある自治会って、あるのかな。
フレンドリーでスピード感のある自治会なら楽しそうだなって思う。
地域のことには興味がある。
プラスになる方についていくのはできるけど、低い方に足並み揃えるのって…仕事なら「これも仕事」って思えるけど、そうじゃない活動でそのストレスはきつい。
空気を読む、作り笑い、つまんないギャグへのお付き合い、ポーカーフェイス、そういうスキルがあるのなら組織に属したまま働いてるわ。
「これ何の時間?」のイライラを、口にも顔にも出さずにいられるほど大人じゃない私に、班長会議はキツかった。顔に出ていても咎められないからいいのだけれど。
「あ、今、絶対顔に出たな」「もうちょっと言い方あったんじゃ…」「あれは、あの場で言っちゃいけなかったっぽいな」後から反省することはあるけれど。
教育のこと、地域のこと、発展に関われるなら興味のあるジャンルだし、絶対面白いのに。
ここまで萎えるとは…
町会の役員でも何人か、仕事ができそうとか、人として面白そうって人はいる。
そういう人が先頭に立ってバンバン無駄を省いてくれたら自治会ガラッと変わるのになあ。
世の中から、貴重な時間を奪う“名ばかり会議”、消えてなくなってほしいー!!
https://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20210207-OYTNT50016/
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