マジック書籍感想1 高木重朗氏の本
まず最初に、なんで初心者の自分がわざわざマジックを知るために書籍を選択するのか一応書いておきます。
「今どき本とか、ネットで調べればタダで入る情報も山程あるのに」と思っていたこともあるし、それでいい人はそれでいいんだと思う。今の自分にはあわないだけで。
ネットで調べる手間って実はものすごいコストだとおもう。物事を1~10まで知りたい場合、「2か8しか拾えない」とか「1からはじめてたつもりが実は6から初めてた」とかあるし…(感覚でものを言っているので伝わらないかもしれない)
ピンポイントに「3の技法だけ知りたい、復習したい」という場合は本よりネットでいいなと思うのだけど。
人によって教え方も技の流派(あるのか?)も違うだろうから、1は○○さん流で覚えたけど2は▲▲さん流で…となると不都合が起こる場合も懸念していて。(これについては心配しすぎかもしれないし、一人の説明じゃわからない時は色んな情報を拾いに行くこともあるけど)
本は同じ著者が1~10まで考え抜かれた順番通りに、なおかつ一本通った思想で書き綴ってくれるし、なんなら創作物として一冊通して見ることで熱い思いもガッツリ伝わりやすい。ということで書籍が好き、というだけです。
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ということなので、マジック関連の書籍をぼちぼち集めているうちに「高木重朗」さんという存在を知ることとなりました。
そもそも最初はタネを何個か知れたらいいくらいの気持ちであったので、まず「カードマジック事典」に興味を持ったんですが、その本のレビューや感想なんかを追ううちに作者の高木さん著「トリックの心理学」を紹介している人がいて、なんとなく惹かれたのが始まり。
それがとても面白い本で、なんだか不器用な自分にも簡単なのはできちゃうんじゃないかとワクワクさせてくれる小ネタが沢山。
実際身近な道具で即座にできるものも多くて、紙で実際に作ってみて仕組みを調べたときもありました。そうしているときに後ろにいた友人が「なにそれ?」と聞いてきたことで、実質上それでマジックを初披露(というほどでもないけど)するということもありました。
マジックというと超絶技巧の持ち主しかいない世界というイメージなので、演じることは縁がないと思っていたけれど、そのイメージを優しく払拭してマジックに気軽に触れる機会を作ってくれる本、そして作者高木さんと感じています。
不器用でも年寄りでもみんな楽しくわいわいマジックできるよ、まずは触って現象を楽しんでみよう!それがマジックの入り口だー!!…みたいな心を受け取れた本。これを読んでなかったらいまだに「マジック」は入門のハードルがめちゃくちゃに高い世界として見ていたと思います。
最初に触れたのが高木さんの本で良かった。
そう思います。