手品見すぎた話
ある日。
ご縁があって生の手品を見せてもらえる機会がありました!
もうとにかく沢山。
それは夢のような時間です。
のはずだったのだけど、いや、気持ちはずっと最高にハイで楽しかったには違いなくてそれを前提としての話ですが。
すすめてくださるままに、もっと、もっと見たい!
…という気持ちはあるのにもう5つめの演目あたりからカードが覚えられなくなってきまして…
自分の頭がボケてしまったかと思いました。
緊張もしていたし、手品を生で見れることでいつもよりはりきっていたかもしれない。それで疲れたのかな?しかし…まさかカード一つ覚えられなくなるなんて、己の脳のスタミナがこんなにないとは…
楽しい気持ちと、なんだか訳の分からない頭の疲労感をかかえながら家に帰り、一旦寝て、朝起きても、やっぱまだ頭の中がキャパオーバーしたままでした。ずっと考え事がとまらないのです。
今までなら一人でマイペースに1ヶ月かけてゆっくりやってきたくらいの知識を昨日の一夜でガツンと勉強してしもうた…そんな感じがしていて、理解はしているものの処理がおいついてこない。
頭の中の正しい棚に情報が仕舞えてないで溢れている感じでした。
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その後Twitterで一連のことを呟くと、先輩方からは「覚えられなくなるのが普通だよ」という旨の言葉を沢山いただきました。(いつもありがとうございます…!)
率直に、これが普通なのか…!!と驚きました。
だって「ちょっとカード一枚、もしくは数枚を数分間覚えるだけ」なんですよ。
…って思っていたのに、実際疲労を経験して想像とのギャップを痛感しました。
(頭のスペックが悪いわけじゃなくて
よかった…)
改めて、何でも本物に触れる事は大切だなと思いました。
テレビやユーチューブでなんとなく映像を眺めているのと、対人で生で演じてもらうのとでは情報量が桁違いで……
具体的に何が違うのか書きたいのですが、何かが圧倒的すぎてもう少し丁寧に紐解いてみないと絡まっててわからない…なのでその辺を書くとすればまた後日。
ちなみに…
手品を見せてくださった方は、こちらの疲れを配慮してなかったというわけではなくて、色々とその時の状況があって沢山演じてくださったので、疲れたとはいいつつもそれ含めて楽しく大切な経験をさせてもらったと思っております。(ここは強調しときます)
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いつもであれば自分で選んだ演技をひとつ、ひたすら自分のペースでゆっくりと学習していく方法をとっております。
人が関わるときの速度というものを体験してみてわかったことも一つありました。
一人の時は種を知るペースを自分なりに大事にして進行していたのだな、ということ。
初見目線・観客目線が無くなることをかなり心の中で恐れていて、わりと慎重に今知るべきものとペースを自分の無理がない範囲で調整してこだわっていたらしい。(他の人が大事にしてないという話じゃなく、自分の中にこだわりがないと思ってたのに案外あって、びっくりしたという話です)
種を知って演じてみたい欲と、知らない時の驚きや感覚を大事にしたい欲があって、種を知るにあたりそこの折り合いを個々の演目でちゃんとつけとかないと、演目への愛着が薄くなったり人の演技にも淡白になったりしそうで、それがこわくてゆっくり学習しています。
けれども、せっかく人に教えてもらえるとか見せてもらえるチャンスがまたあるならば、そのスピードに少しでも慣れたいですし少しずつ吸収力(折り合い方含め)上げていきたいとも思っています。