大統領選荒れるモザンビークで現大統領とすれ違う
今モザンビークでは、2024年10月9日に行われた大統領選を皮切りに、しばらく混乱が続いています。与党フレリモのチャポ候補が勝利したと報道されてはいるんだけど、これに対して野党ベナンシオが全国的なストライキを呼びかけていて。警察が集まった支持者を散らすために発砲したり、通行止めを試みる支持者を戦車でまたいだり、無理な行動で死者も出ている。
そんなことが自分のいる国で起きているのだと思うと胸が苦しい...
行政関連の人は全部フレリモなので、ボランティアでいた頃、周囲はフレリモ派ばかりでした(本人の意思に基づいているかどうかは別として)。今や民間企業の若い労働者たちと一緒にいて、ほぼ全員がベナンシオ派という正反対の環境にいます。
12月13日（金）に行われたSDAE(経済産業事務所)主催の展示会に参加したときのこと。現大統領ニュシがやってくるというので、この情勢で大丈夫かなと思ったけど、出展者として参加してきました。
10時30分にくるというので40℃越えの気温の中、朝から待機。そして大統領が現れたのは16時30分。6時間の遅れに弊社幹部は「What a waste of company’s time. Lack of respect. 」だってめっちゃ怒る。モザンビーク中のだらだらな仕事が国のトップから始まっているのがわかる…。とりあえず持ってきていたオリジナル商品はちみつとピーナッツバターだけ手渡して、あとは帰り際20分で持ってきていた商品を売り飛ばして速攻帰宅。帰りの車内はブーイングの嵐でした。
ストライキによる混乱のせいで行政機関は軒並みストップ。輸入関連のドキュメントを整える部署も機能していないので、国境も閉鎖。大型トラックが入れなくなってる今、弊社ビジネスはモロに打撃を喰らっています。
とにかく、今は自分と身の回りの人に危険がないように、不要なリスクは取らず、必要とされている事を粛々とやっています。モザンビークに変革と平和が近い将来に訪れますように。