4月15日「聴覚障害業界あるある」
補聴器の電池が切れたとき、無の表情になる。
補聴器の電池が切れたとき、替えを持っていない場合、冷や汗が止まらない。
補聴器の電池を持ってこなかったかも、やばい!と思ってリュックを探すと、下の方に電池が入っていたときの安心感が半端ない。
補聴器の電池がもう少しで無くなりそうなとき、あと何分くらい持ちそうか思い描く。
補聴器の電池が切れる少し前に、自然な感じでリュックへ近づく。
補聴器の電池が切れる少し前までに、リュックから電池を出せたら完璧。
補聴器の電池が切れる前にリュックへ近づけなかったとき、少しの間、空白の時間が訪れる。
補聴器の電池が切れたあとリュックへ近付くとき、早く電池を交換したくて、頭の中には電池のことしか無い。
補聴器の電池を交換し終わって、音が戻ってきたとき、言い表わせないような、安心感と音を手に入れる。自分のことを無敵とさえ思える。
補聴器の電池に支配されているとも言える。
補聴器の電池が無かったら、音を手に入れることは不可能。
補聴器の電池があることで、私は物音を知れる。
音を忘れないでいられる。
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