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生き急いでいるか、いないか

「生き急いでいるね」。よく友人に言われてきた言葉だ。
大学時代の頃から言われてきた言葉で、僕にはこの言葉が当時すごく突き刺さった。
たしかに、大学時代は休みの旅に旅行をしていたし、アルバイトもできる限り入れていたし、ボランティアで自己成長を目指していた。生き急いでいるといわれて、得をした気分ではなかったけど、僕は「まじめな人間なんだな」、と思って納得していた。

ちなみに僕にとっては休日に漫画だけを読む一日は耐えられない。
昼前くらいに起きて、漫画を読み始めて、夕方くらいまで読んで、終わり。
一日を無駄にしてしまった気がするから無理だ。
・・・けれど、今日は一日中漫画を読んでしまった。
虚無感に襲われたため、一度このテーマと向き合ってみたら気づいた。

漫画好きの人にとっては一日中漫画が読めるなんて幸せなことだと思うだろう。けれど僕は、休日には「何かを成し遂げなければいけない」と感じてしまう。それを「生き急いでいる」ととらえていた。
けれど何をすればいいのか分からない。
なにをやりたいのか分からない。
結果、漫画を読んで時間をつぶす。好きなことではあるが、それだけのために生きているかと言われると、それほどでもないから、まあ消極的選択。

何かしなければならないと思いつつ、億劫になって、家でできることをやってみる、惰性でやってみる、一日が終わる。けれど「何かをすればよかった」と後悔する。悲しい一日を送る。

だから今日気づいたんだけど、僕は「頭だけ生き急いでいる」ということに気付いた。実は何もしていない。行動が伴っていない。
何もやりたいことがないことに焦っている、ともいえるかもしれない。

そう考えると、まじめだと思っていた自分は、そうでもなくて、実はただの堕落者だと感じてくる。そのことに、何もしていない今日一日を振り返って気づいた。けっこう今更かつ重大な気づきかもしれない。

世の中には「信念」をもって生きている人がいて、とても憧れる。
信念といっても、「環境問題をどうにかしたい」と思う人のことしか憧れないというわけでもない。
「今日はこのコートを買いに駅前に行く」
「晩御飯は絶対にカレーと決めているから、ジャガイモを買って帰る」
それくらいの信念でも、もてる人は素敵だと思う。

だから、明日からは小さな「信念」を持つことにしようと思う。
とりあえず、朝食は早起きして買ってきたパンを食べたいから、もう寝ようと思う。

いい一日だった。

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