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好きなものは自然と解像度が上がるよね

「とりを描きなさい」と言われて、どんなとりを思い浮かべましたか?どんなとりを描こうと思いましたか?ハト?白鳥?それともペンギン?

これは実際に大学院の授業の中で出た課題です。わたしは特に何も考えずに、思いつく鳥を描きました。「羽根を広げて羽ばたいている鳥」「地面のエサをついばんでいる鳥」「鳥の足のアップ」「ハシビロコウみたいなクチバシに特徴のある鳥」などなど。

「とり」じゃなくて「鳥」

解像度高く見ているか?

この課題「いかにとりをちゃんと見ているか?解像度高く見ているか?とりを鳥と言う記号として頭の中で処理していないか?」というのを意識させるためのものでした。

愕然としました…。いかにとりを鳥と言う記号としてしか見ていなかったか。「どんなとり?」と思わずに「はい、鳥がいるね、ハトかなスズメかな?つまり鳥だね。」と見ていたか。それを思い知らされました。

それ以降、さまざまなものを見る時にその特徴やなぜそのようになっているか?と言う背景に想いを馳せるようになりました。が、なんか足りない。なんか無理感がある。やっぱりとりは鳥だわ、と。🐔

解像度高く見えているもの

しかし先日車を運転している時に前の車を見て

「あ、エスティマだ。これ確か第三世代だっけ?そういえば天才たまごって言うCM懐かしいなー。けどなんかマイルドヤンキーが乗ってるイメージがあるよな😅 日産セレナとのブランディングとの違いってなんだろう…」

溢れ出すエスティマのイメージ

とめちゃくちゃたくさんの情報が頭の中で溢れ出しました。

あれ?これって解像度めっちゃ高くない?こないだのテーマが「とり」じゃなくて「くるま」だったらどうなった?と思いました。

例えば自分が車に注目してるポイントとしては「前後から見た時のボディの張り出しとか、横から見た時の前から後ろに続くラインのカーブとかがすごい気になって、それだけでその車が好きか嫌いか決まる、まである」などがあるのですが、これを踏まえたらたぶんめちゃくちゃいい感じに車の事を描けてたと思います。

上手いかどうかはおいておいて「くるま」を見てる絵になっているのでは?

この「」内の文章を読んで「分かる〜」ってなる人もいるし、「???🤔」ってなる人もいるはず。もちろんそれで良くて、それこそが「好き」だったり「趣味」だったり「推し」だったり「偏愛」だったりするはず。そしてその「好き」が解像度を上げる原動力になるのでは?と思いました。この「好き」はいわゆる「恋愛感情」じゃなくても良くて、「その対象に関心を持ててるか?」です。

解像度、上げようっていうか上がっちゃう⤴⤴⤴?

例えば、同じように会議をファシリテートしていたとしても、「関心を持ててるお客様」と「まだ関心を持てていないお客様」では、発言内容や言葉を発する雰囲気、間(ま)、とかから受け取れる情報量が天地ほどの差がある。

「いやいや、仕事なんだから一定のクオリティ出せや」と言うお叱りを受けそうです。ただ事実として関心を持つことが解像度を高める要素になっている、ということはあるよなぁと。

好きだとサムネイル画像もこんなにピントくっきり👀

解像度が高くなると

解像度が高くなるとどんないいことがあるか?まずその対象を多様な言葉で言い表すことができる。表現が豊かになる。色々なキーワードで修飾できる。

次に表層的な特徴だけでなく、本質的な特徴を捉えることができる。特徴をメタ的に抽出して言い表すことができる。

そして、その対象と対象じゃないものを識別することができる

例えば、お米。

まずは、玄米・白米だけではなく、モチモチ・柔らか、あっさり・甘い、粒が立つ・ふんわり、とか表現方法がめっちゃありますよね。

そして、「寿司に合うお米」や「カレーに合うお米」とか、「あいがも農法」「直播栽培」とか、お米と言うものを別レイヤーで捉えることもできます。

そして解像度が上がれば、お米の品種も区別ができるようになります。

これがまさに解像度が高い状態ですが、その時「お米」が好き・関心がある状態であればそれほど苦にならないと思います。お米を好きじゃない人と比べたらその差は歴然!

逆に「嫌い」というのも「関心が高い状態」かも?!

私は牛乳がニガテで小学生低学年の時以来飲んでいないのですが、チーズはほぼ食べれます。「ほぼ」というのは「全部」ではなく、チーズの中でもクリームチーズっぽいものはニガテで、その線引きは本人にしか分からないものがあります。(「え?このチーズ食べれてこっちのチーズ食べれないの?不思議〜」と友だちに言われること多数。)ある意味これも解像度高い状態かもしれませんね。

解像度高く見たいもの、解像度高く見れるもの、を

「好きを仕事に」って理想的な状態ですが、それが許される状況を作り出すって結構大変。でも「仕事の中で関心の高いものを見つける」とか「仕事の中で関心の持てるものを探してみる」というのは、仕事に夢中になれる状況を創り出し、仕事を楽しくする一歩かもしれません。

さぁ今日も関心高くもって、楽しんで行きましょう!

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