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私の50歳からの定年後の準備(その12:開業準備とチェックリスト 登記後の創業準備編)
登記が終われば会社は設立したので、いよいよビジネスを始める準備です。
会社の銀行口座を開設する
登記簿謄本と銀行印を持って銀行へ行き、会社の口座開設を申請しました。審査があるので、必ずしも開設できるとは限らないのだそうです。
実際、合同会社くらラボの口座は開設できましたが、法人化に関わった一般社団法人のゆうちょ銀行の口座は開設することができませんでした。電話で理由を問い合わせましたが、残念ながら教えてはもらえませんでした。
また、銀行口座の開設には時間がかかります。私は前職から業務委託を受けるにために口座登録が必要だったので、ネット銀行にも開設申請をしました。ネット銀行は審査期間も短く、窓口に行く必要もないので、助かりました。
会計ソフトを購入
必要ならば税理士と契約
一人会社設立なので、経理・会計業務も自分でやります。税理士さんと契約して、経理・会計業務を委託すれば、簡単ですが、先輩達からのアドバイスも聞いて、まずは自分でやってみようと考えました。
そこで必要となるのは、会計ソフトです。今はクラウドの会計ソフトがいろいろあります。クラウドの場合は、サブスクリプションなので、初期投資も少なくて済みますし、アップデートも常に行われて最新のツールを使うことができます。
私は簿記の知識が無かったので、簿記がよくわかっていなくても使いやすい、freee を選びました。
freee はサポートも手厚く、使い初めの頃はオンラインで1時間ほどアドバイスやQ&Aを数回無料でしてもらえました。
決算も自分でやるつもりだったのですが、1期目が終わった頃に、法人会が開催した「決算説明会」に参加して、 決算はなんとかできそうだが申告は難しいことがわかりました。
freee では、freee を使っている税理士さんを紹介してくれます。そこで紹介された税理士さんに決算と申請書作成をお願いすることにしました。
自分で作った決算報告書を持って税理士さんの事務所に伺い、相談したら、考え方が間違っているところをいくつか指摘してくださいました。また、自宅のネット回線や光熱費も経費で落とせるとアドバイスをもらいました。
税理士さんも freee のアカウントを持って、くらラボの帳簿を直接チェックしてもらえます。コロナ禍でここ2年はオンラインで対応してもらっています。
会社名義のクレジットカードをつくる
先輩にインタビューした時に会社名義のクレジットカードを作って、会社用の買い物には、そのカードを使うようにすると便利だと言われました。
freee がライフカードと提携した業務用クレジットカード freeeカードを勧めてきたので、さっそく作りました。
オンラインで連携してfreeeカードでの購入記録は自動的に freee に記帳されるのでなかなか便利です。
お金がらみで起業準備に付け加えることは、資金面での準備が必要な場合に融資や助成金の獲得です。私は身体一つなので、自己資金だけで間に合わせました。
必要ならばレンタルオフィスの契約
一人会社ならオフィスは自宅で十分だと言われたのですが、自宅を登記先住所にすると、プライバシーの点などでデメリットがあるので、登記先住所があった方がよいとアドバイスをもらい、レンタルオフィスを借りて、そこを登記先住所にしました。
現在はコロナ禍ですっかり自宅作業が増えてしまい、自宅での仕事に慣れてしまいましたが、創業当初はレンタルオフィスに通うことで、まとまった時間を作っていました。
また、私が借りた銀座セカンドライフのレンタルオフィス「アントレサロン」は、都内各所のレンタルオフィスのフリーゾーンも利用できるので、都内で打ち合わせがあったり、訪問したりする際の時間調整や会議スペースとしても重宝しました。
現在はオンライン会議が主になり、自宅での仕事が中心になったので、アントレサロンは、バーチャルオフィス契約にして、コストダウンしています。
郵便物はアントレサロンから転送してもらっています。
●アントレサロン
必要ならば携帯への転送電話サービスを契約
レンタルオフィス、バーチャルオフィスサービスには、電話の転送サービスもあります。私は迷ったのですが、転送料がけっこうかかるので、会社の電話番号は、携帯電話で済ますことにしました。
思ったほど迷惑電話は来ません。
ロゴマークの作成
名刺を作るにも、ホームページを作るにも、会社のロゴマークがあると良いですよね。ロゴマークは自分で作っても良いのですが、私はデザインの能力がないので、誰かに作ってもらおうと考えました。デザイナーさんに頼むといくらかかるのでしょう? ピンからキリまでですね。そこでネットで見つけたロゴマークを無料で作れるサービスを利用しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1648600426686-XYzXjklekX.png)
● ロゴマークをつくる
Logasterで作ったロゴマークを3年ほど使っていました。
● Logaster
コロナ禍の4期目、2020年10月に、クラウドソーシングサービスの「クラウドワークス」でデザインコンペを実施して、リニューアルしました。
クラウドワークスは、業務委託の仕事をインターネット上で発注・受注することができるマッチングサービスです。
97人から169個の作品をご応募いただきました。
気に入った候補を印刷して壁に貼って数日間眺めて、最終決断をしました。
マーケティングの楽しさをロゴマークにこめてくれた作品。合同会社くらラボのミッションである「人と人のつながりで、人々を笑顔にします。」のイメージが良く現れていると思って選びました。
ブランドカラーも、ピンクから緑色にしました。緑系には、安らぎ・平和・優しさがあるそうです。
社名と共にロゴマークにこだわるのも楽しいです。
![](https://assets.st-note.com/img/1648600500477-oJus9Pphl0.jpg)
●クラウドワークス
名刺作成
「私の50歳からの定年後の準備(その10:開業準備とチェックリスト 事前準備編)」では、「創業前に『創業準備中』と書いた名刺を作る」と書きましたが、いよいよ本番の名刺作成です。
名刺は起業した人の名刺を参考に内容やデザインを決めました。ブランド力ゼロからのスタートですので、何ができるのかを名刺の両面を使ってアピールしました。名刺の作成もオンラインサービスで自分でデザインして作りました。
ホームページの作成
ボールページは WordPress で作りました。デザインテーマを選んで、内容はシンプルに作りました。現在もあまり変わっていませんが、アピール力、営業力は乏しいようです。またリニューアルしなければなりません。
お金があればホームページのデザインや制作、更新作業をアウトソースすれば、もっと人の集まるサイトになるかもしれません。残念ながらホームページからのお問い合わせは売り込みばかりです。
●合同会社くらラボ
プライバシーポリシーの作成
ホームページでフォームを使って個人情報を入力してもらう場合にはプライバシーポリシーを作って、ホームページに掲載します。
会社案内の作成
会社案内はパワーポイントのスライドで作りました。
挨拶状の送付
いよいよ業務スタートですので、挨拶状を作り、郵送しました。
3回に渡り、私が体験した開業準備と私の開業チェックリストについて書いてきました。開業前はどうやって起業するのか、起業したら何をしないといけないのか、散々悩みましたが、体験すると会社を作ることは、意外と簡単だと感じました。
会社を一人で経営してみると、会社の仕組み、社会の仕組みに対する学びは多いです。
私の50歳からの定年後の準備(その10:開業準備とチェックリスト 事前準備編)
私の50歳からの定年後の準備(その11:開業準備とチェックリスト 登記申請と届出編)
創業準備のチェックリスト
事前準備
□ 会社名を決める
□ 会社形態を決める
□ ホームページのためにWebサーバーの契約
□ ホームページのドメインの取得
□ メールアドレスの取得
□ 仕事用のパソコンの購入
□ 創業前に「創業準備中」と書いた名刺を作る
□ 事業計画書を作る
登記申請
□ 定款に記載する事業目的の決定
□ 資本金を決める
□ 出資者を決める
□ 定款を作る
□ 個人名義の銀行に出資金を払いこむ
□ 印鑑の作成
□ 登記のために個人印鑑証明書の取得
□ 設立登記申請書類の作成
□ 登記申請書類を法務局に提出
届出
□ 登記完了の確認後、法務局で登記簿謄本を取得
□ 税務署への届出(法人設立届出書、給与支払事務所等の開設届出書、青色申告承認申請書、源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書)
□ 市役所への届出(法人設立届出書)
□ 県税事務所への届出(法人設立届出書)
□ 年金事務所への届出(新規適用届、新規適用事務所現況書、被保険者資格取得届、被扶養者届)
□ 雇用をするならば職安届出が必要(雇用保険適用事務所設置届、被保険者資格取得届)
□ 雇用をするならば労働基準監督署への届出も(労働保険関係成立届、適用事業報告、就業規則届)
登記後の創業準備
□ 会社の銀行口座の開設
□ 会計ソフトの準備
□ 必要ならば税理士と契約
□ 会社名義のクレジットカードを作る
□ 必要ならばレンタルオフィスの契約
□ 必要ならば携帯への転送電話サービスを契約
□ ロゴマークの作成
□ 名刺作成
□ ホームページの作成
□ プライバシーポリシーの作成
□ 会社案内の作成
□ 挨拶状の送付
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