私の50歳からの定年後の準備(その9:悶々とした日々)
定年退職まで残り2年の58歳ごろから悶々とした日々が続きました。仕事が忙しかったのも影響していたかもしれません。手帳にはその時の気持ちが残っていました。
「もう残り少ない。あと10歳若かったらなぁ」
「70歳まで働きたい。家に居るとぼけるだろう」
「次世代を元気にしたい」
「自分が(現職に)居なくなった時に、自分の想いを引き継いで、さらにその上を行くことができる人材を残すことができたら最高だ!」
「社会課題の解決に貢献したい? でも何を?」
「経験を役に立てたい」
「スタートアップ企業の顧問になれないかな」
「取引先で雇ってもらえないかな」
「先輩のように今の会社から仕事がもらえないかな」
「意識してアンテナをあげれば、見えてくるか?」
「焦らずとも、見えるまで雇用延長で良いかも」
「起業がうまくいくか不安だ。健康が不安だ」
定年半年前の日記には定年前の心の動揺が書かれています。
私のロールモデルでもある清水メディア戦略研究所の清水計宏さんには起業の相談をしました。清水さんからは「第2、第3の人生は自然に栗の実が割れるように見えてきます。あとは自身の納得というか、感情の同感だけですね。鞍掛さんの使っていない才能が花開きますよ」と言われました。先輩の言葉に自信を取り戻しました。
同期入社の親友からは、「コンサルティングの世界で生きていけるんじゃない? きっとやれると思うよ。知識も人柄も人脈も、求めている企業はいっぱいあると思う」とうれしいエール。この親友からは起業後にマーケティング研修の仕事をもらいました。
定年退職後に起業した職場の先輩からは、「会社運営は楽しいよ。でも会社から仕事がもらえないとつらいよ」とアドバイスをもらいました。
上司からは、定年前の定期面談で、「若いメンバーのご意見番として続けて欲しい。業務委託もあるでしょう。今の仕事は今の立場でギリギリまで続けた方が良い」と言われました。
定年の2ヶ月前にオプンラボの小林利恵子さんの紹介で、コンサルティング会社の面接を受けました。パートナーとして業務委託を受けることになり、見通しがつきました。
心配事は妄想だと言います。
悶々と心配していても、解決はしません。本を読み、人に会い、相談し、ひとつひとつ不安を解消していくことで、心配は消えて、起業に向けた意欲が高まっていきました。
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