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外貨建てはリスクが大きいはもう古い?何か勘違いがある外貨建保険の基本

外貨保険は、保険料や保険金が外国通貨で運用される保険商品です。通常、円以外の通貨(米ドル、ユーロなど)で契約を行い、その通貨の金利や為替相場に連動した運用が行われます。生命保険や年金保険などが外貨で運用されるケースがあります。

1. 外貨保険の仕組み

  • 保険料の支払い:保険契約時に、日本円で外貨を購入し、その外貨で保険料を支払います。保険期間中も、運用は外国通貨で行われます。

  • 運用方法:主に外貨で運用されるため、その通貨の金利や経済状況に影響されます。外貨での運用益が発生すれば、その外貨で利息やボーナスが支払われます。

  • 保険金の受取:保険金の支払い時に、指定の外貨で受け取るか、当時の為替レートに基づいて円に換金して受け取ることが可能です。

  • 為替リスク:契約時と保険金受取時の為替レートが異なるため、為替相場の変動によって受取額が変わるリスクがあります。


2. 外貨保険のメリット

  • 高金利の通貨で運用できる:日本の低金利に対して、米ドルやオーストラリアドルなどの高金利通貨で運用することで、円よりも高い利回りを期待できます。

  • 分散投資の効果:資産の一部を外貨で保有することで、国内の経済変動やインフレリスクを回避し、リスク分散が可能になります。

  • インフレ対策:高金利通貨や外国市場に連動して資産が増えるため、円安やインフレが進む局面でも、外貨の価値が相対的に上昇する可能性があります。


3. 外貨保険のデメリット

  • 為替リスク:契約時と保険金受取時の為替レートが大きく変動することで、円で換算した受取額が予想以上に減少する可能性があります。逆に、為替が有利に動けば利益を得ることもありますが、リスクが大きいです。

  • 手数料が高い:外貨を購入する際や為替を円に戻す際に、為替手数料がかかります。また、契約維持や解約時にも手数料がかかる場合があります。

  • 元本割れのリスク:為替の影響で、保険期間中に元本割れするリスクがあります。運用成績によっては、受取額が支払った保険料を下回る可能性があります。

  • 流動性が低い:外貨保険は長期間の運用を前提としているため、途中解約をすると解約返戻金が元本を大きく下回る可能性があります。


まとめ

基本的に外貨で運用されていくため、上記のリスクは確かにあります。
ただ、そのリスクは長期運用を前提にした場合、将来的に縮小されていくというのもあまり知られていない事実です。

外貨保険は、高金利の外貨で運用し、リスク分散やインフレ対策ができるメリットがある一方で、為替リスクや手数料の高さ、元本割れのリスクが伴います。特に為替変動の影響を強く受けるため、リスクを理解し、長期的な視点で運用を考えることが重要です。

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