誠実
好きな人と2回目のデートに行ってきた。
今考えたら半日以上一緒に過ごしたんだけど、私は無茶苦茶幸せだった。
良い雰囲気なんだろうが、仲良いだけなのか、恋愛感情があるのか、分からない。
集合してショッピング、カフェに行ってクリームソーダを飲んで、語る。
がっつり鍋の食べ放題に行って、たくさん食べた。
タイトなスカートを履いていた私は、お腹が出てしまって、ガン見されたり。
約束していた公園でお酒を飲む事も、無事達成。
語りすぎて、私の方が家が遠いのに私の方の終電を逃してしまった。
彼の家はまだ終電が間に合う。
私はタクシーで帰るか、ネカフェに行こうとした。
彼に家に来ても大丈夫と言ってもらえたことと、私の勝手な寂しい気持ちが相まって結局始発の時間まで家にお邪魔してしまった。
申し訳なさと罪悪感と、とにかくごめんなさいって気持ちが大きかった。
勝手ながら無茶苦茶信用しているから、男女的な心配はしていなかった。可能性はあることも分かっていたけど、そうなったらしっかり断る気でいたし、嫌いになって縁を切る覚悟も持って行った。
家に着くなり、彼は楽器を演奏してくれたり、一緒にYouTubeを見たり音楽を聴いたりした。
時間は過ぎて行った。
度がすぎないボディタッチ程度はあるものの、結論、手は出されなかった。
なんて誠実なんだ。
途中でこんな会話をした。
彼「付き合ってない人とワンナイト、みたいな事って今までありました?そういうの、無さそう。」
私「そういうイメージだと嬉しいです…」
彼「俺、信用してたから家呼んだんです。自分は長い目で見た時にここで何かあってもう会わなくなったり縁が切れたり中途半端な関係になったりするのが嫌で。(私)さんも、そういう軽い女の子じゃないって信用があったからなんです」
私もそれを言われて、軽い女になってしまったことがある事を答えなくて良かったと思った。
ただの友情で手を出す気がないと言っているかもしれないし、仮に恋愛感情があったとしても、中途半端にせず、付き合う前に手を出さず、よは "本命枠" なのかもしれない。
今までの恋愛は、長く続いた元彼でも付き合う前に家に行って手を出されたし、この前まで好きだった人も、2回目のデートで付き合ってもないのにホテルに行ってそういう事をしてしまったし。
だから、"個室" に2人きりになるということは、"そういうリスクがある" ではなく、私の統計で言えば "確実にそうなる" という可能性しかなかった。
だけど彼には、試したわけではないけど、心の底から根拠がはっきりあるわけでもない "強い信用" があったから大丈夫だった。不思議だ。
初めて会った時からなんだか第六感が働いてたんだったよな。あの時の感覚、忘れない。
きっと何か、そういう、何か、あるんだと思う。
とっても尊敬するし、誠実で、大切にしたい人に出会ってしまったかもしれない。
私は1人でもやっていけるけど、もしよかったら、なんて思ってしまう。
彼にはとっても凄い肩書きが沢山あるけれど、もちろんそこも好きだ。でも、表現が難しいけどアクセサリーに思っていたりとか、凄い人と付き合う自分に自惚れるとか、まっっっったくそういうのではなく、"彼という1人の男性、1人の人間として好き" という気持ちが伝わっていて欲しい。
いつか、いつか。