最近引っ越し準備のため断捨離をしています。 本や漫画は今までの引越しで少しずつ手放してきたものの、気に入ったものは手元に残しておきたいと、ずっと取ってありました。 最近YouTubeで物を手放す動画を見ました。 一度手放して、本当に必要だと思ったらまた買ったらいい。 そう思うと、大好きな本たちも手放そうと思えました。 紙の匂いやページをめくる音が好きでした。 ただ、紙媒体はどうしても日焼けやカビなどで傷んでしまいます。 そろそろ電子書籍に移行するのも悪くないかなという気
人類は衰退した。 かつての文明は少しずつ失われ、人々は細々と作物を育て暮らしている。 先祖から伝わる鍵を持つ男がいた。 これが人類再生の鍵だ、上手く使いなさいと。 彼はそれを捨てた。 おわりを知っていたから。
小さい頃住んでいた町には、風車があった。 大きくて、白い。 すらっとした柱の上の三つの白い羽が、くるくるくるくる回っていた。 あれは、風の力で回っているんだよ。 かぜ。 その風車は、道の駅の後ろの丘にあった。 風車を眺めながら食べた、バニラのソフトクリームの味を、今でも覚えている。 風車を見ていた時はいつでも、晴れだったような気がする。 青空の下、同じ速度でずっと回り続ける風車は、どんなに見ていても見飽きなかった。 だから今、曇り空の下、止まってしまった風車を見て、
